「しゃべれどもしゃべれども」(佐藤多佳子・新潮文庫)これは、まもなく映画化されるんですが、そのチラシを見て購入した一冊。TOKIOの国分太一主演で、二ツ目の噺家が、ひょんなことから、口べたで失恋した女の子、いじめにあいながら突っ張る小学生、あがり症のテニスコーチ、本番に弱い野球解説者に話し方を教えると言うことになり…というストーリー。人殺しもなければ、修羅場もない。淡々とした日常を描いているだけなのに何だか読むことを止められず、読み終わるとほんわかした気持ちになる、不思議な物語だなぁ、と思ったら、1997年度の「本の雑誌が選ぶ年間ベストテン」第一位だって。なるほど、なるほど。ところで、TOKIOのメンバーって落語づいてますね。長瀬智也がご存じ「タイガー&ドラゴン」、山口達也が「林家三平」、そして今度は国分太一がこの本の「今昔亭三つ葉」役。彼らのおかげで若い人たちの落語ファンが増えたことは確か。私たち落語ファンとしてはとてもうれしいことです。「ところで旦那、落語とミステリーが合体した小説ってのがありましてね、次回はそれを紹介させていただきます」引き続きごひいきのほどを。