「ハナシがちがう!」(田中啓文・集英社文庫)どうでもいいけど、ここで紹介してるのは「文庫」ばっかりじゃん、と思われるかも知れませんが、そのとおり。私が本を買うって言えば文庫が中心。それだって新品は稀です。この本はその稀な例で書店で新刊で買いました。続編が出ているのは知ってますが、まだ文庫になっていないので買っていません。微妙ですが、そんなことも感想の一端に入れていただいて結構かな。でも面白いですよ。どこかで明らかになっているのかも知れないけど、これって多分「タイガー&ドラゴン」の元ネタじゃないかな?どうなんでしょう、クドカンさん。なんたってこの本の主人公、金髪トサカ頭の不良少年で「竜二」という名前。この竜二が、飲んだくれの師匠(多分六代目笑福亭松鶴師匠がモデルと思われる)に止むなく入門したものの、噺を覚えるより、楽屋で起こる事件を「なんとなく」解決してしまう短編集。どの話も落語をモチーフにしていて、月亭八天がそのネタの紹介をしています。推理というか物語のユルさがなんだか心地いいんですねぇ、これが。ところで「旦那、落語をネタにした小説って案外あるんですぜ、次回紹介しますけど」さてさて、引き続きごひいきのほどを。