CNNではすでに早朝のニュースワイド『American Morning』で、エッフェル党の下から「実況ライブ」で中継。他のニュースの合間に10分おき程の間隔で進捗状況をアナウンス。その間にも昨日のロンドンでの聖火リレーが、抗議の妨害によって中断されたり、抗議者のひとりが消火器で聖火を消したりした顛末のビデオをさしはさむ。
いいぞ、いいぞ! もっと妨害が入って、ニュースが世界中に流されれば、
それまで無関心だった連中も眼を向けざるをえないだろう。
そしてなぜ彼らが、またわれわれが、中国での開催を反対するのか?
その理由の第一に挙げられるチベットの弾圧とは、果たしてそんなにひどいのか?
そうした疑問を持つ人間がどんどん増えていくことを望む。
チベットが中国に侵略されて以来、過去50年間どれだけ虐げられ痛めつけられ、
人心も国土も滅ぼされてきたか。そういった今まで伝えられてこなかった歴史の真実を、
五輪という世界のステージで暴露してもらおう。
言い逃れは利かない。
歴史を改ざんすることを得意とする彼の国の独裁政権と、それに追従する日本の政治家。
そうした虚偽と捏造を得意とする輩もこの際政界やマスコミの世界から退出してもらおう。
虐殺を覆い隠し、弾圧を「治安」と言い換えて、
柔和な笑みを浮かべながら民衆を戦車で轢き殺す、彼の国の指導者。
われわれの眼に届かなければ、弾劾されるべき証拠は残らないと言うのか。
いつまでこんな子供騙しの欺瞞が世界に通用すると思っているのか。
そのうち必ずや、自らの国の同胞から糾弾の声が上がるだろう。
少なくとも、虐殺の血にまみれた国で開催される五輪など、
本来のオリンピッック精神を甚だしく汚すものである。
世界のいかなる道を走ろうとも、必ずや開催に反対する抗議の声に迎えられることだろう。
五輪を汚すなと。人類の誇りを地に堕とすなと。
そして、50年もの間滅ぼされ続けてきた無抵抗なチベットのひとびとの、
命と誇りを救えと。
モニターに眼を戻すと、パリの沿道を埋めた人並みが見える。
聖火が通る道の両側の沿道をびっしり埋めたフランス人。
その手に手に打ち振られる、真っ黒な旗、旗、旗……。
それは、あの勇気ある「国境なき記者団/Journalists Without Borders」が
掲げ続けてきた、中国の虐殺を糾弾する「手錠五輪」の暗黒の旗だ。
北京で、万里の長城で、エベレストで、そしてアテネの聖火点灯式で……
彼らが捨て身で訴えてきた抗議の行動は、決して無駄ではなかった。
世界の心あるひとびとは、ちゃんと真実をみつめていた。
そして一発の銃弾を打ち返すこともなく、黒い旗を手に取り街へ出た。
それが無抵抗なチベットの人びとを代弁する唯一の行動だったから。
中国よ、そして五輪開催を支持する者よ。しっかりと刮目して見るがよい!
聖火の行く先々の都市の沿道を、虐殺に抗議する黒いさざ波と怒号が、
きっとどこまでも続くだろうから。