4/05 日光修験道宗門からの「チベット弾圧抗議文」
Saturday, April 5, 2008
 
チベットの人々が またも中国政府による大規模な激しい弾圧に苦しめられているようです。我々に伝わるのは氷山の一角で、伝わって来ないところでは
想像を絶する惨い目に遭わされている方が数多であると思われます。
仏教への信仰の篤いチベット民族のこのような受難に、
当地の支配者に対して我国の仏教界は同じ仏教徒として
強い抗議の声を上げてくれるだろうと期待する人達がいる中、
 
出される声明の冷ややかさに疑問の声も上がっています。
 
僕にとってはちっとも疑問ではなく、当然の動きだと思いますが、
(↑肯定してる訳ではないですよ)
そういった疑問を抱く一般の仏教徒の方がおられるということは
日本の仏教徒の信仰心も まだまだ捨てたものではないと感じるところです。
 
チベットはチベット文字文化圏です。そこでの仏教は、インドの文字をもとに作られた
チベット文字で書かれたチベット語訳の経典を用います。
モンゴルは言語が違いますが、お坊さんはチベットのお経をそのまま使います。
 
中国はいうまでもなく漢字文化圏で、漢字で書かれた漢訳仏典を用い、
日本は中国とは違う言語ですが、お坊さんは漢訳仏典をそのまま使います。
当然、モンゴル仏教の祖師はチベットの僧を自らの師として自国に仏教を伝え、
日本の祖師は中国の僧を自らの師としていた訳です。
 
さて、戦後復興して日本は豊かになり、日中国交正常化以後、日本の各宗門が
自らのルーツを訪ねて 祖師ゆかりの中国の古刹に接近したくなるのは自然なこと。
信徒との結びつきが弱まる世相に於いて、檀信徒を率いて
祖師ゆかりの中国の古刹へ団体参拝なんてイベントは、
信徒との結びつきの強化策として魅力的なのではないでしょうか。
それが出来る為には中国当局と良好な関係を保つ必要がありますよね?
 
だんだんこれは期待出来ないなという気になって来ましたか?
でも個人的には はっきりと中国を批難するお坊さんも居られますよ。
中には 宗門のホームページのトップに 
この日記のタイトルになってる声明を掲載しているところもあります。
 
以下に本文も挙げておきましょう
 
 「私たち日光修験道は、中華人民共和国の暴虐行為、殺人行為、
  民族と文化の抹殺行為、宗教破壊行為等に対して、
  甚深なる憤りをおぼえ、ここに強く抗議するものである。
 
  中国政府は、この度のチベット弾圧事件で、その歴史的傲慢さを露呈した。
  自ら共和国建国前に受けた中国人民の苦しみを忘れてしまっている。
  現中国政府が他民族を虐待することは、
  まさに独裁、拝金、覇権主義国家であることを示している。
  その主張と行為は、厚顔無恥以外の何ものでもない。
 
  このような思考の指導者集団である中国共産党政府に、
  次の四か条をもって、断固抗議し、懺悔の機会を与えるものである。
 
  1.直ちに理性をもって、自制的行為を執るべきである。
  2.外国のジャーナリズムによる公正な報道を受け入れるべきである。
  3.強制的に連行、捕縛した全ての人々を、すみやかに解放すべきである。
  4.直ちに侵略を認め、チベット人民に謝罪し、
    速やかにその独立を認めるべきである。
 
  人民と天命、因果は常に権力が恐れるべきものである。
  中国政府は恥を知り、その愚昧な政策を改めよ。
 
  2008年3月20日
  日光修験道  法頭正大先達 伊矢野慈峰 」
 
…以上、というようなものです。
宗門挙げてこのように表明するのは特殊な例かと思いますが、
中国の横暴に甘い態度の宗門も、
宗門を支える多くの檀信徒が共になって 強く抗議するように求めれば、
方針を改めないわけにはいかないのではないかと思います。
 
 
■ 仏教心篤いチベット民族の受難と弾圧への抗議声明/OTERA座の怪人
大楽天堂慈妙坊さんのブログ『OTERA座の怪人が行く』より