ランダム氏の独白
上演時間:21’14” ・ 公開:2008/04/08
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台本/作曲:吉松隆
ランダム氏:丹羽勝海
妻:古田淑子、娘:古田華香、主婦:竹中和子
中島義幸、市来直美、古賀聡、松下文勝、渡辺浩司
piano:吉松隆
1988.11.26:音楽の友ホール
「トラウマ氏の一日」(1985)に続く「小市民シリーズ」第2作。1987年作曲。とある夕方、バス停の前で来ないバスを待つ男ランダム氏の独白による一篇。やがて焼鳥屋で酔っぱらってクダを巻きながら、人生そして生と死に関する深遠な考察…のような、単なる酔っぱらいの戯言…のような言葉のサラダが繰り広げられる。初演は、ピアノだけの伴奏による完全に一人語りのモノドラマだったのだが、その後、1988年の再演の時に、数名の声楽アンサンブルを加えたヴァージョンを作成。これはその時のアンサンブル・ヴァージョン。台本と細かいデータはこちら。
1.夕方(バス停の前でバスを待つ)
2.夕闇(焼鳥屋にてくだを巻く)
3.夜中(友人の死について思う)
4.深夜(世界と人間について叫ぶ)
ランダム(Random)は無作為あるいは手当たり次第(でたらめ)の意。酔っぱらい特有の訳のわからない独白は、やがて精神分裂病や統合失調症の症状としての「言葉のサラダ」になってゆくが、それは同時に予言者の言葉でもある。来ないバスを延々と待っているうちにだんだん夕方が夜になり深夜になるというのは大学時代の実体験だが、ベケットの「ゴドーを待ちながら」の影響もあるかも知れない。ちなみに、ランダム氏が焼鳥屋で「塩とタレとネギとつくね」と注文する場面について「頼み方がおかしいのでは?」…と初演時に指摘されたが、「焼き鳥(正肉)を塩とタレで頼み、それにネギとつくねを追加したと考えられる」という意見もあり、決着がついていない(笑)