●○●○● 清流荘
 
下田の清流荘に行ってきた。先代のご主人と父が親しかったので私が小学生の頃には毎年のように行っていた。そのとき一緒に遊んでいた同い年の秀夫君がいまではここのご主人になった。
先代のご主人が十五年ほど前、母の絵を買ってくださった。その絵が館内に飾ってあった。母が見たら喜んだだろう。
かつて泳いだ温泉プールはそのままあった。しかし、館内はいろんなところが改築されていた。
古代ローマ式浴場テルマリウムがあった。サウナのようなものだがもっと気持ちがいい。
タイルのベンチと室温が体温よりちょっと高い温度に暖められている。ベンチは微妙な角度に調整されていて、座っているだけで力が抜けてリラックスできる。この部屋には常に新鮮な空気が入ってくるようになっていて、ハーブのミストも入ってくる。真ん中にある器からは小さな噴水のように水が流れ、黙っていると水の音に癒される。ここにしばらくいるだけで夢見心地だ。
こちらは体温より高温で湿度も高い。
テルマリウムはサウナに近いが「ハーブのミスト」「水の音」「新鮮な空気の換気」「タイルの内装」などが普通のサウナとは違う点だ。
テルマリウムがあればサウナはなくても充分だが、清流荘には普通にはない本格的なサウナもある。それがケロサウナだ。
私もはじめて聞いたが、ケロサウナとは「ケロ」と呼ばれる特殊な木材を使ってサウナ用のログハウスを作る。
ケロとはフィンランドの北極圏に近いラップランド地方から産出される木材だ。寒いために木はなかなか育たない。そのため年輪が緻密な木材が育つ。そうやって育ったラップランドパインのうち、樹齢が200年以上の物で立ち枯れた物をケロと呼ぶ。ケロは極寒のなかで立ち枯れたため特殊な炭化が進むのだそうだ。そうやって銀色に炭化したケロは断熱性が高く、熱せられると炭のように輻射熱を出す。なのでケロサウナでは70度程度の低い温度でも、サウナルーム全体が熱を発するので体が芯から温まることになる。
今回はちょっと立ち寄って見学させていただいただけだったが、そのうちに宿泊してゆっくりとこれらを味わいたい。
 
 
 
2006年7月12日水曜日