改憲国民投票法案情報センター
 
 
『毎日新聞』熊本版 2007年4月30日
 
熊本評論:武道と9条 /熊本
 
 来月3日は憲法が施行されて60年。節目の憲法記念日である。折りしも国民投票法案が衆院を通過し、憲法改正の手続きが進む。
 改憲の最大の眼目は9条の改変であることは明白である。戦後の平和日本の象徴とも言える9条の改変は、日本に何をもたらすのだろうか。そんなことを考えていたら、米原亀生さんに話を聞きたくなった。米原さんは兵法二天一流第九代師範であり、護憲市民グループ「大江・白川・託麻原9条の会」の会員でもある。熊本市岡田町の自宅を訪ねた。
 実は米原さんとは初対面である。武道家、それも宮本武蔵が残した流儀の師範である。やや緊張して戸を開けると、にこやかに迎えてくれた。背筋をピンと伸ばし、その所作には無駄がない。とても85歳には見えない。今も週1回、弟子を指導するという。
 早速、聞きたかったことをぶつけてみた。武道と9条がどうつながるのか、ということである。米原さんはにこっと笑みを浮かべこう話した。
 「武道と9条は無関係のようだが、実は大きな共通点がある。それは、刀は人を切るためのものではない。身を守るためのものであるということだ。武蔵は自分からは切り込まなかった」
 米原さんが武道の道に入ったのは30歳をちょっと過ぎたころである。二天一流第八代の青木規矩男さん(故人)との邂逅(かいこう)がきっかけだった。道場に誘われ、形を披露する青木さんの気迫に圧倒され、魅入られたように門をたたいた。以来、豆腐屋を営む傍ら修行に打ち込んできた。
 一つの形を何度も何度も反復練習し、技を磨く。米原さんは「武道とは技を磨き、心を磨くこと。心の修行なのだ」と言う。そして「敵を倒すために修行するのではない。自分を鍛えるために修行するのだ」と続ける。
 米原さんの話を聞きながら、私なりに武道と9条の関係を考えた。こう言えないだろうか。<戦うためではなく自分を鍛え高めるために修行する武道の精神は、戦争を放棄して平和を希求する9条の精神につながる>
 安倍普三首相は改憲を政権公約に掲げ、実現に意欲を見せる。改憲論はますます熱を帯びるに違いない。最後に米原さんはそれを危惧(きぐ)するように言った。「終戦の時、もう戦争はせんぞ、と国民は心底思ったはず。それを忘れかけているのではないだろうか」<熊本支局長・柴田種明>
 
 
『西日本新聞』2007年4月30日
 
弁護士らが憲法劇 ひまわり一座個人の尊厳、改憲阻止訴え 福岡市
 
 弁護士や市民でつくる劇団「ひまわり一座」(代表・小宮和彦弁護士)は29日、福岡市中央区赤坂の中央市民センターで憲法劇「平和の生まれる場所で‐教育基本法改悪と憲法」を上演した。いじめで生徒が自殺した学校を舞台に、個人の尊厳を守ることの大切さと改憲阻止を訴えた。
 教育基本法が改正された結果、学力別にクラス分けするなど学校での競争が進み、生徒がいじめを苦に命を絶つというストーリー。「平和や民主主義の意識を育てるはずの学校で、憲法で定めた個人の尊厳が守られなくなっている」と、憲法改正の動きを危ぶむ教員や教育実習生の姿を描いた。
 劇団は毎年、憲法記念日の前後に創作劇を披露している。今回が19回目。小宮弁護士は「憲法の素晴らしさを伝えようと活動を続けてきたが、今は極めて厳しい状況」と話した。
 上演後、出演者と来場者は憲法改正手続きを定める国民投票法案の成立反対をアピールしながら市内をデモ行進。「平和憲法を捨てないで」と声を張り上げた。
 
 
『徳島新聞』2007年4月30日
 
労組2団体、集会へ 5月1日メーデー、徳島市でデモ行進も
     
 連合徳島系と徳島労連系の労働組合はメーデーの五月一日、徳島市内などで個別に集会を開く。憲法改正手続きを定める国民投票法案が今国会で成立する見通しの中、拙速な国民不在の議論に異議を唱えるとともに、深刻化を増す地域間格差の是正を訴える。
 連合徳島系の中央メーデーは、徳島市内の藍場浜公園で飯泉嘉門知事らを迎えて午前十時から開く。メーデー宣言では「所得の二極化、格差の固定化・拡大のストップ」「働く者のためのワークルールの実現」などを打ち出す。地区メーデーは中部地区だけ三十日に吉野川市内で開き、他の四地区は五月一日に実施する。
 徳島労連系の中央集会は、徳島市内の鷲の門広場で午前九時五十分から。「許すな憲法改悪・改憲手続き法。米軍基地の再編・強化反対」などをスローガンに掲げ、最低賃金の引き上げや偽装請負・不払い残業の一掃、消費税の引き上げ反対も訴える。三好市井川町でも午前九時半から西部集会を開く。
 両団体とも集会後に徳島市内でデモ行進を予定している
 
 
『毎日新聞』阪神版 2007年4月30日
 
東園田九条の会:憲法9条学習会、尼崎で3日に開催 /兵庫
 
 憲法記念日の5月3日、尼崎市民でつくる「東園田九条の会」は同市東園田町4の町会会館で、憲法学習会「本当に変えていいのですか?『憲法9条』」を開く。無料。
 安倍内閣が憲法改正の手続きを定める国民投票法案の成立を急ぐ中、「弁護士九条の会」の永井幸寿弁護士が「憲法9条をめぐる情勢と国民投票法案」をテーマに講演する。午後2時から。問い合わせは、事務局の本岡わか子さん(06・6491・3574)。【樋口岳大】
 
 
 
2007年5月1日 9:20
熊本、福岡、徳島、尼崎の動き