飛行機
 
 非常に満足げな表情を見せてくれる金田さん。上の写真の機体はまだ調整中のものばかりだそうです。右側のシルバーの機体は、第二次大戦で活躍したアメリカの「D-51ムスタング」。5.2
ccのエンジンを乗せ、空に舞い上がれば、車輪も胴体に引き込むという、まさに実機さながらです。
 
 室内用のヘリを片手に「宙を舞うこと」について熱く語ってくださいました。本当に楽しそうに
話すお二人です。年齢差をまったく感じさせない会話は、私も巻き込み、みごとにわがままおやじの趣味講座と化していきました。

金・「太田さんにはすごい感謝してますね。いっしょにやりましょうよって僕が誘ったんですけど、一緒じゃなかったらたぶん今頃挫折してるんじゃないかな?やっぱり仲間がいると違う。教えてもらえるし、この人にギャフンっていわせてやる!って(笑)それに趣味に年齢は関係ないなって思わせてもらいました。せいぜい敬語使うぐらいかな。基本的にお互い言いたい放題ですね。褒めるし褒められるけど、それ以上にけなすし、けなされる(笑)。子ども同士の押し問答ですよ。でも楽しくて仕方ないみたいな。」
太・「昔から飛行機は大好きだったんだけどね。なかなかおいそれと入れる世界じゃないじゃないと思ってたから。それに感謝してるのはお互い様でしょ。50歳迎えるって時にラジコン飛行機入門ですからね。でもあんまり悩まなかったし、やっぱり始めて良かったって思う。趣味って今までもあったけど、自分全てさらけ出せる趣味ってあんまりないじゃない?今まで我慢してた気持ちがあったから、金田さんはうまいこと背中を押してくれましたね…崖から真っ逆さまに(笑)。」
金・「なんすかソレ!もう遊ばねぇ!奥さんへのアリバイも作んねぇ!(怒)」
太・「まぁまぁ(大笑)」

 なんとも本当に愉快でした。それでは早速フライトの準備をしていただき、いざ飛行場(※)へ!

※お二人は松本市のラジコン飛行機クラブ(A・R・C)の会員で、クラブ員専用のラジコン飛行場で、飛ばしています。ラジコン飛行機は大変危険なので、許可のある場所で飛ばしましょう。(編集部)
 クラブの会員の方には80過ぎの方もいるとのこと。落として壊れることもよくあることだそうです。それでも直して、自分で組み立てて、操縦して、最後に着陸ができた時、ラジコン飛行機の本当の醍醐味が実感できるんだと思います。エアウルフのヘリコプターもあったりして、飛び立つ瞬間は鳥肌がたってしまいました。気流や天気を読みながらの、操縦は大変難しいと思いますが、もし、自分で大空を操縦出来たらどんなにいいことか、と感じました。お二人を見ていて、趣味とはいえ、多分仕事に家庭に全てに繋がっている気がしました。厳しい部分、つめの確かさ、愛嬌?、仲間意識、信頼関係、活き活きとした本当に素敵なお二人でした!笑いと元気をもらいました。
2005.10・11月号
金田圭介さん(30歳)グラフィックデザイナー
もはや大人や青年でなく「大きな子ども」
世代を超えて楽しみ、時間も忘れ、自分と仲間とで
思いっきりわがままになれる。
「少年のような人」とは良く聞くが、
なろうとしてなれる人はいないはず。
おそらくこのお二人は、そんな世の中の数少ない
「少年のような人」なのでしょうね。 太田さん、金田さんは松本市にお住まいのお仕事仲間だそうです。撮影のお仕事がきっかけで、お知り合いになられたそうです。日頃、何千点もの写真を撮られたり、何本もの仕事を回す中、仕事の現場では多分見られないような和やかな雰囲気でした。経営者として、先生として、父として、男として、はちょっと置いといて、飛行機を本当に楽しんでいるお二人がいました。
 最近では「え?お仕事仲間だったんですか?飛行機仲間じゃなかったんですか」と言われるそうです(笑) 太田正道さん(50歳)
カメラマン 飛んでいる時も感動しましたが、着陸の瞬間はもっと感動。空を視界狭しと飛び回っていた飛行機が本当にゆったりと、華麗に降りてくるのです。むしろ見えないスロープを滑っているかのようでした。 操縦する姿はさすがに真剣そのもの。実は太田さんの横に金田さんが寄り添っている。ベテランになるまでは、飛行機の高度・旋回半径・速度等ナビゲーションする「ナビゲーター」が必要だという。 飛行機と一緒に鷹?が飛ぶ。
くるくる同じコースを辿って、いつまでも見入ってしまう程、のどかな風景。