自然を知り尽くした「知性の泉」
 
 小淵沢駅前商店街の細川金物店のご主人、細川勇二さんは、ただものではありません。森や渓流に住む野生の生き物たち、きのこや山菜など、自然に対するその畏るべし知識量の豊富さは、まるでこんこんと湧き出ずる泉のよう。「分からないことがあったら、まず細川さんのところに行ってみよう。」と、周りの誰もが頼りにする、博物学者なのです。
細川さんの「知性」は、学校で教わる授業や、教科書から得たものだけではありません。大自然の中を駆け回り、自ら体験するにことよって培われたものです。
そんな細川さんに、この度、「へぼ追いの極意」を教わりながら、森の中でお話をうかがってきました。
●へぼ追いの達人
「それこそ、ここいらの地元のねいてぃぶな人たちは、7月中旬を過ぎたら、「へぼ追い」に繰り出しますよ。無尽の仲間、同窓生のみんな、部落の仲間、など、グループが色々あってね。お弁当やお酒を持ち寄って、みんなでわいわい森
 
2005年8・9月号 森の博物学者細川勇二さん   |   もっと読む...  
 
履いて気持ちいい!見て涼しい!布草履。
 
 小淵沢町在住の前島さん。85歳というお年には全く見えません。布草履作りをなさっていらっしゃるとのことで、お宅にお邪魔してみました。目が無くなってしまうほど、にこやかに話す前島さんに「まずは履いてみろし」と言われるがまま、草履を履いてみると、裸足にとっても気持ちいい!!感触です。これからの季節に最適で、足の形に草履が馴染むと更に履き心地が良くなるそうです。洗濯が出来るので、室内履きにしても、外で履いてもOK。
 町の施設や中学校で教えていたこともあるそうで、話ながらも、ぱっぱと手は動きます。布はどこかの業者さんから購入するのですか?とお聞きすると、「いいや、友だち!友だちが送ってくれる〜。友だちは大事だ〜(笑)」とほがらかに答えてくれます。ご自分でも、お米などを送るそうですが、お友達から届く大きな袋いっぱいに細く切った布が入っています。お金お金の世の中で、自分のできること、自分の作
 
2005年7月号 布草履の前島さん   |   もっと読む...  
 
たけのこの里山、身延の暮らしで鍛えた足腰!
 
たけのこの里山、身延の暮らしで鍛えた足腰!
 
 身延在住の市川省吾さんは、ご自宅の裏手に5〜6町歩のたけのこの山をお持ちで、奥様の美津子さん、お母様の直子さんの助けをかりて、ご家族みなさんで手入れをされています。市川さんご夫婦はもちろんのこと、今年で85歳になるお母様もそれはそれはお元気!秘訣は?と、うかがうと、「なんていっても歩いてることだね!」と、満面の笑顔。たけのこの山の斜面は傾斜が急で、45度なんてざらだとか。その道を、一つの重さが大きいものだと2キログラム以上するたけのこを、いくつもいくつも背負子に入れて背負い、一日10度も往復する日があるそうです。
 「それにね、この斜面を逆向きに歩いて登ると、筋力がついていいそうなの。ご近所の方にきいて早速試してみてるんですよ。」とは、奥様。体の調子がちょっとすぐれなかった時もあったけれど、今ではそのかいあって、
 
2005年4月号 市川省吾さん、美津子さん、直子さんご一家   |   もっと読む...  
 
いつだってめちゃ元気!! 身土不二で健康増進中。
 
おばあちゃんのバックからは
手作りの薬がどんどん出てくる…
まるでどらえもんのポケットのよう
 今回ご紹介するのは、北杜市にお住まいの「どらえもんおばあちゃん」です。ご本人のご希望により匿名でご紹介させていただくこととなりました。(写真が載っているので…わかってしまうかも知れませんが)。
 なぜ、彼女にこのニックネームがついたのか?から説明しなければなりません。日頃から様々なボランティア活動に参加していた彼女は、あるきっかけで「ベトナムのマングローブ植林」のボランティアに参加する事になりました。その時、一緒に行った若者達が彼女につけたニックネームです。
 植林に行った場所はジャングル地帯。熱帯モンスーン気候の中での作業中に蚊に刺されたり、汗をかきアセモができたり、日焼けしすぎて肌が荒れたり、夜の自由時間に飲み過ぎたり、慣れない環境で眠れなかったりと、参加した若者たちの軟弱な心と体
 
2005年3月号 どらえもんおばあちゃん   |   もっと読む...  
 
なんと90歳で現役 しめ縄づくりの名人!
 
 小淵沢在住の進藤真秀さんは、おまごさんのお嬢さん今年で7歳になるひまごさんのことが可愛くてたまらない優しいおじいちゃま。長年つづけていらっしゃるしめ縄づくりの工房にお邪魔して、お話をうかがいました。
 「終戦後、物資もなんもない時代、なんとか手仕事を覚えて生きていこうと思い、最初は座敷箒を作った。それがしめ縄づくりにたどりつく最初のきっかけだったね。そのうち電気掃除機がでて箒が売れなくなってしばらくたったころ、テレビで市川大門の与田さんって師匠がしめ縄づくりをしている様子が映ってね。これだ! って、思った。それで、腰弁当ひとつですっとんでったわけ」
 工房にある作品づくりのための台も木槌も年季もの。座り慣れた座布団の上で作業は行われます。丁寧によりわけられた古代米の藁が、出番を待っているかのように、行儀よく並んでいます。
 「韮崎までよく売りに歩いたりもしたよ。その頃はお金に換
 
2005年2月号 進藤真秀さん   |   もっと読む...  
 
 
厳しい努力の道を明るく楽しく歩いてきた頼もしい足取り。
次の世代にもその次の世代にも残していきたい知識や技術が、ぎっしり詰まった宝箱のような人生。もしかしたら、どんなマニュアルを読むよりも、
日々の暮らしの、生き方の心強い味方になるかもしれません。
知恵袋