2009年9月30日 今夏の生長
 
(1)調査区・デッキ奥
●ヒバを植栽して8年が経過した。苗木の芯が立ち、生長期に入ったと思う。そこで、10m×10mの調査区を3ヶ所設定し、直径と樹高を5月と9月に測定した。図中の、囲み数字はヒバの位置を示し、○は上層の広葉樹の位置と樹冠の大きさをおおよそ示している。
●調査区の概要
方位は北東、傾斜は中庸。ヒバ8年生、本数10本。上層木は17本、平均樹高10m、平均胸高直径18.8㎝。
●調査結果
良い→❻(28㎝伸び、84㎝から112㎝に)
   ❿ (23㎝伸び、95㎝から118㎝に)
中庸→ ❶ ❸ ❹ ❼ ❽ (15㎝前後伸び)
悪い→ ❷ ❺ ❾ (5㎝前後伸び)
平均すると、樹高は13.9㎝の生長。生長直径は0.0〜0.5㎝の肥大。
 
の頭上の様子
の頭上の様子
の頭上の様子
(2)調査区・標柱奥
❹
 
●調査区の概要
方位は北、傾斜は小。ヒバ7年生、本数16本。上層木は6本、平均樹高9m、平均胸高直径16.9㎝。
●調査結果
良い→ ⓬(54㎝伸び、137㎝から191㎝に)
    ❹ (40㎝伸び、137㎝から177㎝に)
    ❷ ❸ ❺ ❿ ⓭(31〜36㎝伸び)
中庸→ ❻ ❼ ❽ ⓫ ⓮ ⓯ ⓰ ( 22〜28㎝伸び)
悪い→ ❶ ❾ (16〜17㎝伸び)
平均すると、樹高は29.3㎝の生長。生長直径は0.1〜0.8㎝の肥大。
幼齢木の頭上の様子
幼齢木の頭上の様子
幼齢木の頭上の様子
(3)調査区・コゴミ畑手前
 
●調査区の概要
方位は北、傾斜は大。ヒバ8年生、本数13本。上層木は8本、平均樹高10.1m、平均胸高直径17.2㎝。
湾から吹く北東風が当たる場所であり、生長が悪く、昨年は赤枯れ現象が多く発生した区域。潮風が原因という人もいるが、よくわからない。不思議なことに今年、ほとんど回復していた。
●調査結果                                                                                        
良い→ ❼ (33㎝伸び、76㎝から109㎝に)
中庸→❷ ❸ ❹ ❺ ❻ ❽ ⓫(12〜18㎝伸び)
悪い→ ❶ ❾ ❿ ⓬ ⓭(5〜9㎝伸び)
平均すると、樹高は13.9㎝の生長。生長直径は0.0〜0.4㎝の肥大。                           昨年見られた赤枯れ
の頭上の様子
の頭上の様子
の頭上の様子
●一夏の生長量は想像以上だった。最も生長した幼木は54㎝、1.4倍も伸びた。じっと動かず、物言わず、静かに存在する生命の活動に感動した。
●生長量の違いが大きいこともわかった。調査区による違い、同じ調査区内でも違いは大きい。生長の良かった「標柱奥調査区」は、傾斜が緩やかで、上層木が少なく、光環境が良いのが特徴である。とすると、「デッキ奥調査区」については、 植栽木の生長を促すには上層木の間伐をした方が良い。 しかし、「コゴミ畑手前調査区」については、光条件以外の影響が大きいと考えられ、同じようにはできない。また、いずれの調査区で、ほとんど光環境が同じでも、大きな生長の違いがあった。上層木の間伐の選木は議論百出だろう。複層林化、針広混交林化が進められる中、施業の指針を示す必要がある。