2007年5月6日 北八甲田火箱沢周辺を歩いた。
●春が始まったばかり森の様子はどんなだろう。青森県自然観察指導員の方たちで組織する「ウォッチング青森」が主催する観察会に参加して、火箱沢周辺を歩いた。青森には、冬を除いてほとんど毎日のように森の中を歩き回り、やたら詳しい人がいる。そういう人はどこにでもいるかもしれないが、青森には沢山いるような気がする。「ウォッチング青森」の人たちもやたら詳しい。だから、とても勉強になるし、楽しい。解説をきっかけに自分なり考えたりできる。
●この時期の散策はとても自由だ。堅雪の上を目標物に向かって一直線に進むもよし、キョロキョロしながらジグザグと進むもよし。
←今年の冬、青森市では記録的な暖冬少雪だったが、八甲田は例年通りの積雪量があり、この時期でもまだ1mはゆうに超えている。雪上には倒木や落枝があちこち散乱していた。今冬がことさらだったのかどうかはわからないが、厳しい冬、風雪の中に立つ木々の姿が想像される。 →ブナの冬芽が膨らんでいる(写真右上)。赤く見えるのは寒さから芽を守る芽鱗。芽吹いたブナの周辺には芽鱗が雪のように落ちている。こちらは開いたばかりのオオカメノキの新芽(写真右下)。つがる市で発見された縄文時代の遮光器土偶、通称しゃこちゃんの目に似ている。ピンぼけご容赦。 ← アオモリトドマツのヤニ。 傷ついたとき自分を守るために、自らヤニを出して傷口を塞ぐ。ジントニックに似た良い臭いがする(写真左上)。こちらはキツツキが折れたばかり枝をつついて虫を食べた跡(写真左下)。 →カモシカはトイレの場所が決まっていて溜めフンをする。敵に襲われないために、ヤブの中ではなく見通しの良い場所を選ぶそうだ。う〜ん、これは2頭が連れフンか?(写真右上)。こちらはウサギがブナの実を食べながらフンをしたのでは?快食快便(写真右下)。
●八甲田山には人工林も多く存在する。ここで見られるカラマツ・スギはすべて人工林である。その他外国種を含めて様々な針葉樹が植えられた。寒冷地での生育状況を調査するために実験的に植えられた所もある。前ページの八甲田山全景写真を見ると、山裾に黒い線を引いたように針葉樹が見える。標高850m程度と思われる。寒冷高地でどこまで育つかを調査するために植えられたそうだ。
●写真上はスギ人工林の様子。ブナがかなり入っている。今回見かけた人工林はいずれも1団地がとても小さかったことから、実験的植栽地だろう。
●ブナ林の向こうにカラマツ林が見える(写真下)。ブナ林を保護樹帯として残し、カラマツを植えている。
→たくさんの花芽がついている。今年のブナの実は豊作のようだ。 ↑雪が消えたところでは、キクザキイチリンソウが落葉を突き破って咲こうとしている。可憐なのに力強い。