Elements










 

                                        A b o u t  H i m

O L F A  A S T R A

a.k.a. Kensuke Kawahara

世の中にある全てのものは、あらゆる原子から成り立っている。

デジタルの時代を生きる私たちは、そうした当たり前のことを日常の中で気付くことなく毎日を駆け足で生きている。そして、私たちがこの生命を全うするまでに遭遇する様々なエクスペリエンスには、ふと足を止めればそうしたエレメントの『属性』を見出すことができる。

あらゆるものには元素があり、そしてそれぞれには属性が存在する。どのスケールで捉えるかは人それぞれだが、日頃出会う様々な人やもの、あるいは建物や地域や場所、またはある瞬間に聞こえた声や音...など数え上げればきりがないが、存在を認識できるものは全てその例外ではない。まったく同じように見えたり聞こえたりするものでも、まったく違った属性を纏っているということがある。


星々の記憶。

古代より語り継がれる神話や民話は、元素やそれにまつわる属性の概念を色濃く残し、OLFA ASTRAの最も深い階層に蓄積されている。OLFA ASTRA が展開する一連のクリエイティブワークは、そうしたエッセンスが彼自身のファンタジアによる変換のプロセスが生み出すものであり、リソースとしての『水・土・風・火』の元素を抽出し、それぞれの作品に反映させている。

このような彼のマトリクスは、日常で起こる瑣末な事象を飲み込み、鋭いようであたたかい、また幻想的だがロジカルな独自のサウンドを形成している。 鳥の鳴き声や河のせせらぎ、人々の雑踏や都会の喧噪、冬の窓から差す淡い光や夏の湿った風、星々の一瞬の煌めきや大気の揺らぎ....その一瞬一瞬が彼に様々なものをもたらしている。すでに完成している四枚のアルバムには、そうしたエレメントからもたらされる様々なファンタジアを垣間みることができる。


OLFA ASTRAのマトリクスの果てには、対照的なまったく異なった二つの風景が合わさって見える。両者は一見不自然なようで、それがOLFA ASTRAのバランスを生み出している。

丁度、ビットマップとベクトルの関係そのものの様だ。

一面の銀世界の中に点在する赤い火の塔や、荒涼とした砂漠の中に点在する透き通った氷の塔、またミニマルな視点に立って言えば、直線の中の曲線、あるいは曲線の中の直線と言える。

即ち、ロック的ソースと、ブラックミュージック的ソースだが、そうしたエッセンシャルな骨子は、それぞれのエレメントと共鳴することでジャンルレスな枝振りを見せ、エレクトロニカやバンドサウンドとして、それ自体がある種のコラージュとして、巧みに表現されている。




                                   

                                                                                                                          

                                 T r a d e m a r k s