野生動物の棲むところ -ガイアの気持ち-
ゴンベ渓谷国立公園に棲むチンパンジーたちのなかで、誰がいちばん好きでしょう?
ちょっとマニアックな質問かもしれませんが、マニア度を測るためかゴンベのガイドが初日に「どのチンパンジーを見たい?」って聞いてきました。ボクは、「ガイア、フロド、グレムリン。」って答えました。
“National Geographic” ファンなら知っている、有名で人気のあるチンパンジーたちがここに棲んでいます。フィフィ、ゴブリン、フロド、グレムリンなどが人気でしょうか。
フィフィ、ゴブリンが、2004年に亡くなって、フロドはインフルエンザで死にかけてから大人しくなってしまいました。
今いちばんホットなチンパンジーが、ガイアです。ガイアは、双子を育てたことで有名なグレムリンの長女です。グレムリンが、双子を育てることができた理由のひとつにガイアの手助けがあったことは間違いありません。そのガイア、非常にセクシーなおとなに成長したようです。(チンパンジーにとってなので、ヒトのボクには分からないのですが・・・)
かつて女帝と言われたフローやフィフィが持っていた、
①驚異的なスウェリング(発情)周期
②スウェリングした時のおしりの大きさ
という資質をガイアが現在示しているのです。ボクがゴンベを訪れた時もスウェリングの真っ最中で、1月中旬に収束したそうです。そのガイアが今またスウェリングし始めるそうです。ボクが見た限りでも、そのおしりの大きさは大したものでした。スウェリング中のメスを “Pink Lady” と呼びますが、この時のガイアはまさに “Pink Lady” でした。日本モンキーパークにシノというメスがいますが、そのスウェリングと比較しても大きさが分かります。


ガイアのスウェリング
シノのスウェリング
ガイアはそんな訳もあってオスからモテモテなようです。現在アルファのクリスとの交尾の報告をよく聞きます。その次に、前のアルファだったシェルドンとの交尾もよく聞きます。現在有力オスのウィルキーなど鼻にもかけないようです。間違いなくアルファの遺伝子を持った子どもを産んで育てるのでしょう。ボクが見た時も、シェルドンが木揺すりディスプレイをしてるのに逃げ回っていました。
そんな、ガイアもウィルキーとの交尾報告があります。ウィルキーがアカコロブスの肉を分け与えたとき交尾に応じたそうです。別の地域では、プランテーションのマンゴを分け与えて交尾を誘う行動も報告されています。多くのレポートはこの行動を「求愛のプレゼント」と表現していますが、ボクには売買春のように思えます。チンパンジーたちにとって、交尾は単に遺伝子を残すためだけの行動ではないのではないでしょうか。
シェルドンに追い回されているガイアが、グリンニングという嫌気を示す表情をしたんですが、それは、かなり近くにいたボクに対してだったのかもしれません。「そうだったら嫌だなぁ。」って思ってるボクもガイアにやられちゃってるのかもしれません。
2008年2月21日木曜日
“ガイアの気持ち” Nikon D200 + VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8