ブカ プアサ ブルサマ Vol.2
 
インドネシアを出発する前の夜、サナタダルマ大学大学院、宗教と文化学科の2006年度新入生(インドネシアは9月から1学期が始まる)のブカ プアサ ブルサマに誘ってもらった。9月から始まったばかりのクラスなので、それぞれが抱える問題点やクラスの感想等が話され、教授がそれを聞いて改善策を提案した。英語文献が難しいということや、課題が多すぎてそれをこなすだけで毎日時間が足りず、せっかく色んな分野から来ているクラスメートと議論する時間がなくて残念だと訴えた学生もいた。インドネシアでは、大学院へは数年働いて学費を貯めてから行く人の方が多く、このクラスも新聞記者やカフェ経営者、NGOで働く人、牧師、芸術家、日本への留学経験者、既婚者など様々だった。
この日、夕方4時頃一度大学に集まり、そこから大学のミニバスと先生の車で郊外のレストランへ行った。ナルディ教授は小学一年生の子供、秘書のプンキィ氏は夫と幼稚園生の子供も連れて来ていたので、全員で20人位だった。
キリスト教の大学なので、イスラム式断食をしていない学生の方が多かったが、ご飯を食べ始めるのは断食をしているイスラム教の友人達に合わせていた。イスラム教は断食の時期に、断食をしている人の前でタバコを吸ったりご飯を食べたりする行為を避けて欲しいという保守派の考え方から、「断食をしている人に敬意を払って下さい」という言葉をよく使うので、「断食をしていない人にも敬意を払って下さい」と冗談で返す他宗教の人たちからの言葉がある。(コーランの教えでは、断食をしている人の前で食べたり飲んだりという普通の生活を送ることは全く禁じられていないが)この日もそんな言葉が冗談っぽく飛んだが、イスラム教の友人達がお祈りしている間、皆ご飯を食べ始めるのを待っていた。
最後の方で、日本人の私とこのクラスとでなにか共同作業ができないかという話もした。たとえば去年のような日本人芸術家とのワークショップや、ファッションアートやポップアートを使ってのなにかイベントとか。ナルディ氏は、外部からの企画立案よりもこのクラスで考えた企画が実現できるように促していたが、アイディアはなかなかは煮詰まらなかった。(来年なにか出来るといいね)イベントの話はまだまとまらなかったけど、骨まで美味しく食べられるカリカリに揚げた魚や、野菜炒めソースをかけてある大きな魚、空新菜炒めを美味しく食べながら、楽しい会合で夕暮れ時を過ごすことができて、帰国準備に追われていたここ1週間の疲れが癒された。
 2006年10月18日(水)
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魚料理が有名なレストラン。自然な雰囲気を生かした広い店内。
学部長のナルディ教授。隣は秘書のプンキィ氏。
断食明けに飲むココナッツを使った一般的な飲み物コラックは、レストランからのサービス。
コラックを飲み終わって、さあ!ご飯を食べる時!
先生や仲間の言葉を書きとめるクラス委員長のレトゥノさん。(右)