少し前になってしまいましたが、サナタダルマ大学院で、メディアとアートのウィメンズスタディセンターがオープンした。オープンニングイベントのディスカッションでは、フリーライターと作家、劇団監督が講演して、質疑応答の時間も活発な質問と楽しい回答で会場は湧いた。
その後、シンボルのブリンギン木をバッグにした舞台で、ガムラン(インドネシア伝統音楽)バリスタイルの公演。伝統舞踊の他に、作曲家と振付家がこのために創作した作品も演じられた。
宗教と文化学科の学部長ナルディ氏と、宣教師で教授のブディ氏、ドイツ人助教授のカトゥリン氏、らが数年前からの構想を形にしたこのセンターは、これからジェンダー問題がもっと必要になってくる時代のとてもとても心強い味方だ。
今月初めに、ジャカルタの芸術大学、ファッション学科で講義してきた。インドネシアの大学では初めてのファッション専門の学科で、学生は大半が女性とのことだった。廊下には沢山のボディとミシン、教室には学生達がデザインして仮縫いしていたポップで原宿的でヨーロッパ的な作品が並べられていた。
40人位が参加してくれて、「ファッションとジェンダー」という講義をしたのだけれど、最初は早速「原宿ファッション」についての質問が何個もあった。インドネシア・ポップミュージック界で、今トップになっている20代初めの女性歌手とデュエット女性歌手が、「原宿ファッション」を売りにしたファッションで毎回装っているので、今インドネシアでは原宿ファッションがとっても流行っている。
原宿ファッションの話しで少し花を咲かせてから、ジェンダーとは、、、から説明して、最後には男性に着て欲しい優雅で繊細な服をデザイン画に描いてもらったら、講義を観に来てくださっていた学部長もとても喜んで、「うちの学生はジェンダーについて全く問題意識がないし、他の授業中も自分の意見を言う事もなかなかできないから、どうなることかと思っていたけれど、質問や反応が沢山あってとても良かった。ファッションとジェンダーって、私たちには全く新しい分野だから面白かった」と。今度はファッション・パフォーマンスを、日本の大学で行った企画みたいに学生もモデルになってワークショップをする予定だ。
どの程度まで自由に、女性は自分を表現できるだろうか?
女性には男性と同等なメディアで表現し創作活動を行える、平等な機会がありますか?
彼女達の声に聴衆は耳を傾け、それは尊敬されていますか?
ステレオタイプでないイメージを創造し構築するための努力を、女性自身からも行っていますか?
サナタダルマのカタログは、上の質問で締めくくられていた。ウィメンズセンターにも関わってね、と誘ってもらっているので、これから何かを企画して行くのが楽しみだ。
ジャカルタ芸術大学ファッション学科の若い世代に、女の子も仕事の夢を必ず実現させてね!!と言って別れた。