みなさま、お久しぶりです!始めたばかりから休んでしまい、会わせる顔もございませんが、遊びすぎです。。魂が子供だと思って、温かい目で見守って下さい。。。ポッドキャストのスタートも延びてしまいました。申し訳ありません! 早いもので、もう2006年も半分過ぎましたね。このホームページは、昨年末から作業をはじめたのですが、プロケアというアップル社のサービスにお世話になって、毎回直営店のマックスペシャリストにアドバイスを頂きながら少しずつ形になっていきました。ウィンドウズからマックにスイッチしてまだ1年半ですが、アップル社のサービスの姿勢が商品にも現れているように、プロケアというサービスでは、私を担当して下さったAさんは、私の安易な質問に毎回丁寧で衝撃的な答えを下さる上に、そこから飛躍してこの先を考えさせてくれるアドバイスもくださり、感謝の気持ちをどれだけ伝えても足りないくらいです。その感謝の気持ちを、継続して持たせてくれるということからも、自分の仕事について考えさせられます。
 
今年は、1月から4ヶ月間インドネシアに戻っていました。インドネシアへ帰ると、いつもはジョクジャカルタから出ないのですが、今回はポッドキャストの芸術家インタビューのために、3月末から2週間おきにジャカルタへ合計4回行って来ました。(ジャカルタと私の住む町ジョクジャカルタは、東京と大阪のような距離関係なので、飛行機で一時間弱です)毎回3泊4日のジャカルタ滞在でしたが、インタビューを行うまでの準備、 資料集めやヘルプしてくれた人間関係、機材チェック、インタビューの時間は、それまでの日常生活での疑心暗鬼や疲れた心回復のプロセスになりました。
 
何人もにインタビューするのは始めてだったので、戸惑うことも多かったのですが、ポッドキャスト第1回放送予定の映画監督スラメット氏のインタビュー撮影を担当してくれたパオ氏、パオ氏とは、6年前のスラメット氏の監督作品「マルシナ」(ジャワ島にある工場の労働組合が起こした労働条件改善を要求する大規模な運動の中、主導者のひとりであった女性、マルシナが何者かに殺害され犯人は未逮捕、実際に起こった事件を描いた映画)の撮影現場でスラメット氏に紹介されて知り合ったのですが、彼のカメラアングルは、先進的で新しいことに挑戦するスタイルです。今回撮ってもらったアングルも、普通は人が左斜めを向いて話していたら、カメラアングルはその人の目線の方を開ける(人物を右端に置いたら、左側の空間を開ける)のが一般的ですが、彼は人物の背中側空間を開けました。その背中側空間の端には、窓が少し映りその窓から光が差しています。このアングルを決めるのに、パオ氏は一度もスラメット氏の位置や何かを動かすことなくカメラだけをなにげなく机の上に置いて、その構図を決めました。
この構図の意味を教えてくれたのは、ジャカルタで映像関係の仕事をしている日本人のSさん。別のインタビュー映像の修正をお願いしていたのですが、彼のスタジオでこの話を聞いた時、アートにも説明が必要なんだ!と思いました。今までは、誰かの作品を見てもそれぞれが自分なりに解釈すればいいことだし、それに自分が作ったものも言葉でうまく説明なんてできないし、と思っていました。でもこんな風に、誰かの仕事をその仕事が持つクオリティが理解されるために必要な説明は、自分ひとりでは気付かなかったことを知れるから、それを聞いた人を幸福にしてくれる。上質を教えてもらい、理解できると嬉しいし、センスってうまく説明できないけれど、あ、いいな。。。と感じた実感は忘れられないインパクトを与えてくれます。
 
能力を尊敬し伸ばし励まし合い、メンバーを助け補いあうことは、野球やサッカーでも同じチームになったら行うことだし、吉本興行やジャニーズ事務所もいわゆる家族構成になっている。外食をしたら先輩が必ず支払い、先輩は仕事の中で後輩を育てる。後輩は先輩に育てられながら、イベントやテレビで場数を踏んでいく。すぐ上の先輩が理不尽なことをしてきたら、おばあちゃんおじいちゃん役割をしてくれるような上司に訴える。親戚や兄弟もたくさんいる。情のある後輩は、先輩に恩をいつかは返そうとする。ホスト界も、短いスパンでの家族のあり方だ。個人も秀でながら、お店という家族の繁栄のために一致団結するシステムをきちんと動かしている。そういう関係になりづらい職場では、気に入らないとイジメが始まり、上司の機嫌を伺いながら仕事をする。部下の能力を妬んだり、歪んだ協調性が求められたり。
 
血縁じゃない他人と家族になること、それがこの社会システムでの生活のはじまりならば、友達たちと様々な過程を経て、それぞれのルールを持つ家族になっていきたい。お互いに負担がかかり過ぎないサポートとサービスを繰り返しながら、家族の一員はそれぞれ成長していく。負担が重くなる事柄は、外注しなければダメ。他の家族関係か仕事人に頼まなければ、その負担によって家族崩壊は始まる。家庭内で解決できない問題は、家庭外の誰かが必ずいい案と言葉を持っている。家族同士頻繁に会う機会がなくても、かわいい子に旅をさせている、と思っていればいい。
 
いつでも泊まりに来ていいよ、と言ってくれる友達がいる。数カ国に点在するそう言う友達と、のりを使って引っ付けたり、ハサミで形を整えたり、折り紙で飾りをつけたり、粘土で新しい物を一緒に作ったり、クレヨンで自分のイメージを描いたり、身近なもので工作して家族になっていきたい。簡単にも難しくもできる工作だけれど、出来上がったと思った関係も適度な手直しをしていかないとホコリまみれになる。家族関係も風通しがいい方がいい。どんなにいいシステムでも、それを実行するのは感情を持った人間だから。
 
人間関係は人生の作品だから、人は、本当に辛い時には他人や家族に「助けて!!!」なんて言えないと思う。自分のために創りあげた作品に、助けて!と言えないのは、自分に助けてと言っているようなものだから。自分にしか助けて!を言えない人は、その人自身の人生を崩してしまうことになるから、そんな誰かを助けるために「仕事」というシステムがあるのだと思う。そう考えなければ、この社会で生きる成人が必ず行わなければならない「仕事」という意味がわからない。
だから、仕事に甲乙なんてないけれど、「助けて」と心の中で叫んでいる人をそれぞれの仕事の立場から、自分のスキルを公開しながら見守るしかないと思う。自分の仕事で自分を救えなければ、他人もハッピーにできないけれど、この社会生活でのいわゆる「仕事」で、他人の仕事へ良いエネルギーを与えられるような、そんな仕事はどんな職種でもあり得る。それを実践できる人は稀だけれど。
 
他人の仕事から感謝を貰える、それが最高の楽しみと癒しでもあり、この社会システムとの大切な接点だ。この資本制社会の中での「仕事」が、他人に対する信頼関係を築くプロセスのための「道具」だとするならば、このシステムにも希望はある。様々な社会問題は、システムが問題ではなく、人間が問題だということになる。でも、人類自体にまだ希望はある。システムにも希望はある。それなら、信頼と感謝と尊敬を得られるプロセスを、自分の置かれた環境から見つけ出すだけだ。
 
相手が自分の「仕事」をどう思っていようと、この感情をどれだけ今の職の仲間や取引相手に感じることができるのか、夢を実現させるために「仕事」をするのなら、そんな物差しを私は持たずにはいられない。
こういう物差しで測れる家族関係と仕事関係が、交差したり離れたり連れ添ったりしながら未知数に深まっていく信頼関係があるから、遊びへの夢と希望は膨らんでいく。
Vol.2『夢』
Route to Spirit Freedom, Transmission & Philosophy Soul
Transmission & Philosophy !
深町 玲
1972 東京生まれ
1974−1979 ジャカルタ在住(インドネシア共和国首都)
1995 桑沢デザイン研究所ドレスデザイン科卒業
1995−2000 インドネシア国立芸術大学留学(工芸科テキスタイル専攻)
現在 ファッションデザイン・パフォーマンスプロデュース・執筆・旅行&イベント企画等
 
Every Sunday ! 
第1回
2006年5月27日
『新月の夜に』 第2回
2006年7月9日
『 夢 』
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第3回
2006年7月23日
『いってらっしゃい  ませ』 第4回
2006年8月23日
『サービスを超える  瞬間』 Essay 遊びすぎ Essay おにぎり Essay カナダ便り  Pod-cast Link  SOUL BLOG  第5回
2006年11月28日
『簡単な挑戦とリッチな挑戦の狭間で』