諸橋玲奈ピアノ教室
 
 
『ア・ラ・カルト』
 
先日、銀座にあるハープとフルートのサロン『銀座十字屋』に、リサイタルを聴きに行ってきました。
題して、パリのエスプリ第2弾『ア・ラ・カルト』という演奏会です。
 
出演者はパトリック・ジグマノフスキー(pf)、ロラン・ドガレイユ(vn)、池田珠代(pf)の三名の方々。
 
 
 
私がパトリック・ジグマノフスキーというピアニストを知ったのは、以前参加したクールヴェール夏期講習会で講師をしていて、そのレッスンを聴講したのがきっかけでした。
 
確かその時はガーシュインの『三つのプレリュード』という曲をレッスンしていたと思うのですが、そのレッスン内容が本当に面白い!
あ、面白いという表現だけだと上手く伝わらないかもしれません。
コメディとしても面白いではなく、「興味深い」の面白いです。
 
音楽というのは弾き手も聴き手も「楽しむ」ものだというのを改めて痛感したレッスンで、いつかきっと、この方のレッスンを受けてみたい!と思ったのを覚えています。
(未だ、その願いは叶ってはいないのですが・・・・来年はクールシュヴェルに行きたいなぁ)
 
 
今回このジグマノフスキーのリサイタルがあることを教えてくれたのは、やはりクールシュヴェルに行った時にお友達になった大西香奈さんでした。
彼女は現在東京芸術大学に通うハープ奏者で、その音楽性も人柄もルックスも、全てにおいて素敵な女の子。
だーいぶ年の差がある私と香奈ちゃんですが(笑)、仲良くさせて頂いています。
 
彼女は私がジグマノフスキーの演奏とレッスンに感銘を受けたのを覚えていてくれて、しかもこのリサイタルのプログラムの中に私が冬に演奏するフランクの『ヴァイオリンソナタ イ長調』が含まれていたため、わざわざ連絡をしてくれました。
(香奈ちゃん、ありがとう!)
 
 
 
 
さて、前置きが長くなってしまいましたが、肝心のリサイタルについて。
ヴァイオリンのロラン・ドガレイユさんはパリ管弦楽団のコンサートマスターという、世界的ソリスト。
そしてもう一人のピアノ奏者である池田珠代さんは、パトリックさんの奥様でもいらっしゃいます。
 
 
恥ずかしながら私は、ロラン・ドガレイユというヴァイオリニストを知らず(名前くらいは・・・聞いたことがあるかも?!というくらいの無知です・汗)、どんな演奏をされるのかとても楽しみにしていました。
 
 
曲目はフランス料理のコースメニューになぞらえて、それぞれ『突き出し』や『前菜』、『メイン・ディッシュ』という位置づけがされており、有名なタイスの瞑想曲やシューベルトの軍隊行進曲(連弾)など、素敵な曲が沢山ありました。
 
その中で、前半の私的ハイライトはもちろんフランク。
ちなみにこれは『メインディッシュ』の位置づけです。
 
 
まず一言で言うならば・・・・ドガレイユの演奏が素晴らしい!!!!!
本当に、本当に素晴らしいのです。
もう、どうやって言葉にすれば良いのかわからないほど。
 
フランス特有のエスプリを感じさせる音色や間合い、更には情熱と静けさ。
全てにおいて「これぞ!」と思わせる演奏で、行き過ぎも物足りなさもありません。
ピアノソロの部分から新たにヴァイオリンが入ってくる時などは、会場全体に漂う曲のエネルギーを全て弓に吸収して弦に乗せるかのような、物凄く濃厚な音を響かせていました。
 
 
もちろん、ジグマノフスキーさんの演奏も素敵な箇所が沢山♪
現在この曲を練習している私には、まさに目から鱗・・・と言った感じでした。
ヴァイオリンと溶け合う音や絡み合う音など、様々な要素が求められている(しかも技巧的にとても難しい!)曲なんだな、と改めて実感。
 
 
むむむ・・・・私も頑張って練習せねばっ!
 
 
 
 
 
 
・・・という自分の焦りはさておき(笑)、休憩中にはシャンパンのサービスもありながらのサロン風リサイタル、その後半は。
 
題して、『デザート/ア・ラ・カルト』。
 
 
プログラムには作曲家の名前のみが書かれています。
グラナドス、ラヴェル、ビゼー・・・などなど。
これをその場の雰囲気でランダムに演奏していく、という一風変わった趣向でした。
 
曲目はあらかじめ奏者が決めてあるらしいのですが、演奏順に関しては観客のリクエストも織り交ぜながら、ジグマノフスキーさんのトークを奥様が通訳・・・というかたちで楽しく進められていきました。
 
こちらもバラエティに富んだ曲目で、妖艶なラヴェルの『ハバネラ』や勢いあふれるハチャトゥリャンの『剣の舞』など、まさに観客も一体となった素晴らしい演奏会となっていました。
 
 
 
 
 
今回は少人数のアットホームなサロンだからこそ、味わえる素晴らしさが満載のリサイタルだった気がします。
しかも演奏者は一流の方々。
 
帰り道に改めて「なんて贅沢な時間だったんだろう・・・!」と、うっとりしてしまいました♪
 
 
2009年7月9日木曜日
rena  morohashi♪music&private diary