根津ピアノについて
 
2006年4月20日木曜日
ボロボロのアクション
 
技術者の 仕事は アクション調整で 全てが 出てしまう。と いうのは 調律ピンを 回して 音程を ある程度 合わせる事しか しない人を 除いて 内部部品の 噛み合わせを 良くする事は 鍵盤の 動きに 比例して ハンマーが 弦を打つ事を 想像してみるだけで いかに重要か 経験豊富な 技術者達は 熟知している。しかも アクション寸度は 調律よりも 長く維持出来るので 次に 違う技術者が 手入れする事に なった場合 調整の 誠実さが 如実に 伝わるのです。今回の アクションは 様々な人が きちんと手入れして 年代の割に 立派なアクションであった。でも 見た目は ボロボロ。木材の 弾力もなく 接着剥がれ寸前だが 以前 ハンマー交換した 形跡があり 根津ピアノを 末永く大切に使いたい 気持ちが 込められていると 強く感じた。今回 私の出番は 一切パーツを交換しない事が 条件であるが 細かな パーツは 部分的に 交換させていただいた。具体的には 鍵盤ブッシングクロス、 鍵盤枕フェルト、 フロントパンチングクロス、 バランスパンチングクロス、 ウィッペンヒールクロス、 ブライドルテープ、 ダンパーレバースプリング、 ダンパーフェルト、 ダンパーレバークロス、 バットスプリングコード、 アクション取付ネジ等 多岐に及ぶ。これら 細かな部品は (社)日本ピアノ調律師協会員で 国立音大調律研究会の 桑原氏、チェンバロ製作者の かやの木山氏の 多大なる 協力よる 成果が 大きい。欠損や 著しく消耗した箇所のみ 交換させていただいた。結果 今までの状態とは 大きく異なり 充分に演奏が可能な状態になった。感謝である。