とうとう、職場にも麻疹(はしか)の感染者が出てしまった。
病院に行っても、ワクチンがない。単独ワクチンは足らないので、混合ワクチンで対処するようだ。
感染者が出たってことは、今後も麻疹の感染者がワラワラと出てくるかも知れない。不安である。
「先生!麻疹になっちゃった」
「えー、もう手遅れだよ」
「だって、先生。病気なんですよ!ちゃんと診てくださいよ〜」
「それなら、ウイルスに感染する前に来なさいよ」
なんて会話が、麻疹の場合は、冗談では無かったりする。
今日は、通勤電車で横に座ってきた男が、「ゴホっゴホっ」と咳をしていて、気が気じゃなかった。
「麻疹なんじゃなかろうか。いや単なる風邪だろか?」
一度、気になりだしたら、読んでいた本の事など上の空になってくる。
サササッと席を立つのは感じが悪かろうし。せっかく座ったのに空席を求めて立つのも億劫。
なので、フリスク噛みながら、息を極力止める。ずっと息を我慢しちゃった。
意固地に呼吸を止めてたら、そんなゲームが楽しくなってくる。
隣の咳のせいで、僕の喉のエヘン虫までもが、ガラガラ騒ぎ出した。
「コホン!」と咳をしたら、鼻水まで出てきちゃった。
麻疹は”くしゃみ”や咳で空気感染するうえ、感染力も強いそうだ。
なんせ、症状が風邪と似ているらしい。
全身に発疹が出るから、発症したら分かりやすいんだろうけど。潜伏期間は10日間くらい。発症した時点では、どれだけウイルスをまき散らしているか、本人も知らないのだから、空恐ろしい。
肺炎や中耳炎のほか、千分の一の割合で脳炎にかかる。脳炎になると、15%が死亡、25%が脳性まひなどの脳障害を患う。
麻疹のクセに、年に数人の死者がちゃんと出ている。シャレにならん。
侮りがたし。
あっ。”うがい”しなきゃ。
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