愛猫のコンニャロメが、僕の足や、手に噛み付いてくる。
「オイ! コンニャロめ! 僕はお前のご主人様なんだぞ」
捕まえて、顔のそばまで抱き上げる。
生臭い猫舌で「ペロリ」と鼻を舐められた。
抱いたまま、庭に出て、ポイッと放す。
嬉しそうに駆け回っているので、庭に出たかったんだなぁーと思ってしばらく眺めてた。
グルグルと回ったり、わざと僕が立っている横を、猛ダッシュで駆け抜けたり、飛びかかってくる仕草を見せたり。
なかなか機敏な動きをしている。
しばらくコンニャロメを観察することにする・・
あ、そうだ。コイツと付き合ってると日が暮れてしまう。
もういいや。しばらく放っておくことにしよう。
家に戻ろうと、玄関の扉を開けると、
コンニャロメが横から、ササーッツと走ってきて、僕より先に家の中に飛び込んで行った。
一体なんだろうと思って、コンニャロメの逃げてきた方を見ると、
いつの間にか、一羽の大きなカラスが枝にとまってキョロキョロしていた。
見るからに堂々とした、真っ黒で立派なカラスである。
家に入ると、何事も無かったかのように。
玄関でコンニャロメが毛繕いをしている。
「お前は、寅ガラなのにカラスが怖いか? だらしないなぁー」
頭をなぜてあげたら、僕の手めがけて噛み付いてきた。
コイツ、僕には強い!
とんだ、内弁慶外地蔵だ。コンニャロメ。
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