第286号 ギデオン 02/08/07
ひとりの嬰児(みどりご)われらのために生まれたり
我らはひとりの子をあたえられたり
政事(まつりごと)はその肩にあり
その名は奇妙、また議士、また大能の神
とこしえの父、平和の君ととなえられん
(イザヤ書9章6節)
For unto us a child is born, unto us a son is given:
and the government shall be upon his shoulder:
and his name shall be called Wonderful, Counsellor,
The mighty God, The everlasting Father,
The Prince of Peace.
( ISAIAH 9:6 )
読者のみなさま!
このところ暑さの厳しい毎日が続いていますがいかがお過ごしですか。
メルマガ「わたしのイエスさま」の創刊号が産声をあげて、
今日で丸一年を迎える事になりました。
ハレルヤ、常にかわらぬ主イエスさまのお恵みをいただいておりますことを
こころから主さまに感謝いたしております。
この一年、主イエスさまにお祈りしながら、聖霊のお導きのままに
その日その時の気持ちや教えられた事などを、聖書の聖言を「ともしび」として
綴ってまいりました。今後とも、主イエスさま・・・どうぞよろしく
お願いいたします・・・とお祈りしております。
このところは「神の選び」ということを考えています。
これは実に不思議な世界です。
万軍のエホバの熱心これを成したまうべし
(イザヤ書9章7節)
天地の主なる全能の神さまが大変なご熱心をもって、
贖罪の道を開いて下さったという歴史的な出来事から、
色々な現象が発生し、また派生しておりますが、
そのひとつに、この「神の選び」という問題が生じています。
このイザヤ書9章はわれらの主イエスさまの受肉の預言として
実に有名な聖言のあるところですが、
そのすこし前の節でこの預言者イザヤはこういう表現をしています。
そは汝かれらがおへる軛とその肩の笞と
虐ぐるものの杖とを折り これを折りて
ミデアンの日のごとくなし給いたればなり
(イザヤ書9章4節)
これは士師記6〜8章の「ギデオンの物語」を指しています。
きっとイザヤの時代にはギデオンが300人をもって
大なる勢力を誇った敵ミデアンを撃ち破ったという故事が
イスラエルの人々の語り種となつていたに相違ありません。
それは大きな神の救いのみ業でしたから、それを「予表」とみて、
来るべき人類救済の大事業を語るのには実に相応しいと思います。
その時の「ギデオンの300」とその「選び」からもれた人々の軋轢も
記録されてあるので、後世のわたしたちが現在遭遇している
難しい諸問題の理解に資することが出来るとみています。
「ギデオンの物語」・・・
敵ミデアンの勢力135,000人という大きな圧迫を受けて、
イスラエルの国は大いに荒らされ、苦難のどん底にあった時のことである。
かかりしかばイスラエルはミデアン人のために大いに衰え
イスラエルの子孫(ひとびと)エホバに呼(よばは)れり。
(士師記 6章6節)
こうした求めに応じて神の救済のみ業が始まってゆくのであるが、
それは、人間の想像をはるかに越えた「神の叡智」のみ業でありました。
イスラエルの救いのために神はひとりの士師ギデオンを立てられました。
とても弱さを自覚するギデオンでしたが
彼が主なる神さまを見上げてミデアンの陣に立ち向かった時に、
彼と共に立ち上がった民は、その数32,000人でした。
これは決して充分の数ではなく、むしろ少なすぎる程でしたのに、
神さまはギデオンにこうおっしゃいました。
汝とともに在る民は余りに多ければ
我その手にミデアン人を付(わた)さじ
おそらくはイスラエル我に向ひ自ら誇りていはん
我わが手をもて己を救へりと。
(士師記 7章2節)
そしてこの戦争に出かけることを怖れおののく者は帰りなさいというと、
ゾロゾロと帰っていったのが、22,000人だったので、
残ったのは僅かに10,000人でしたとのこと。
ギデオンはきっとびっくりしたと思います。
でも仕方がありません。神さまが「これでよし」とおっしゃれば
それでよいのですから・・・。
すると、驚いたことにはこの10,000人でもまだ多いといわれるのです。
それほど人間の心は「肉の誇り」がつよいのですね。
神に栄光を帰することが難しいのですね。
民なほ多し
之を導きて水際(みぎわ)に下れ
我かしこにて汝のために彼らを試みん
(士師記 7章4節)
こうして水を飲ませてみて、神は用いるべき人の「選び」をなさったのです。
手を口にあてて水を舐めしものの数は300人なり
余の民は尽くその膝を折り屈みて水を飲めり
(士師記 7章6節)
こうして、この戦いに行くべき器、300人が選ばれてゆきました。
起てよ下りて敵陣に入るべし
我之を汝の手に付すなり。
(士師記 7章9節)
ギデオンの心はどうであったか・・・。
神は懇ろにギデオンを励ましておられます。
不思議な「夢」のはなしを聞いて、ギデオンは霊に力が漲ってゆきました。
それこそ「信仰の力」です。
ギデオンは天からの素晴らしい力、信仰を与えられて
みんなに向かってこう叫ぶ事ができました。
起てよエホバ汝らの手にミデアンの陣をわたしたまふ
(士師記 7章15節)
すると神さまからの知恵がやってきました。道が示されました。
300人を3組に分けて、手にラッパと空壷、そしてその壷の中には灯火(ともしび)。
ギデオンとその300人は敵陣を取り囲み、ギデオンがやる通りにやるのであった。
ラッパを吹けばみんなもラッパ。壷を打ち砕けば、みんなも壷を打ち砕く。
「エホバの剣(つるぎ)、ギデオンの剣なるぞ」と叫ぶと、みんなも同じく叫ぶ。
すると、なにが起こったでしょう。
実に驚くべき事がおこったのです。
大変な勝利が与えられたのでした。
これは空中の権をとるサタンの霊との戦いの勝利の「予表」に違いありません。
300人が角笛を吹くと、主は、敵の陣営の至るところで、
同士討ちを起こされ、その軍勢はツェレラのベト・シタまで、
またタバトの近くのアベル・メホラの境まで逃走した。
(士師記 7章22節)