ダビデ
第197号  生命の包裏    02/04/14
 
    お前はわたしより正しい。
    お前はわたしに善意をもって対し、
    わたしはお前に悪意をもって対した。
    ・・・
    今わたしは悟った。
    お前は必ず王となり、
    イスラエル王国はお前の手によって確立される。
               (サムエル記上 24章18節、21節)
 
                Thou art more righteous than I:
                for thou hast rewarded me good,
                whereas I have rewarded thee evil.
                . . . . .
                And now, behold, I know well
                that thou shalt surely be king,
                and that the kingdom of Israel shall be established in thine hand.
                                                             ( 1 SAMUEL 24:17, 20 )
 
 
「ダビデがエン・ゲディの荒れ野にいる」いう情報を得て、
サウル王は3,000人の兵を率いて「山羊の岩」の付近に向かった。
一方ダビデに従う者はその時600人であったという。
逃げ回るだけで精一杯のダビデの一群であった。
 
ところが、意外なことが起こった。
サウルの油断というか、やむを得なかったというか
突然の〈生理現象〉でサウルは目の前の洞窟に入るなり用を足す。
その時なんと、ダビデがすぐその洞窟の奥に従者と一緒にひそんでいたのだ!
ダビデは願ってもない絶好のチャンスに遭遇したのであった。
従者は言った。「討つのは今だ!」
しかしダビデはそれを制止し、サウル殺害をふみ止まった。
そして従者にこう言った。
「サウルは主が膏を注がれてイスラエルの王となった方だから・・・」
 
洞窟を出た後で、その事を知ったサウルがこう言っている。
 
    主がわたしをお前の手に引き渡されたのに、
    お前はわたしを殺さなかった。
    自分の敵に出会い、その敵を無事に去らせる者があろうか。
    今日のお前のふるまいに対して、
    主がお前に恵みをもって報いてくださるだろう。
               (サムエル記上 24章19〜20節)
 
ダビデは顔を地に伏せ、礼をして、サウルに言うのであった。
 
    御覧ください。
    わたしの手には悪事も反逆もありません。
    あなたに対して罪を犯しませんでした。
               (サムエル記上 24章12節)
 
神を信じ、神を畏れるダビデの清々しさがここに現れている。
そのあと別の場面で、驚くべき讃辞をアビガイルという女性がダビデに捧げている。
神はこういう器を用意して、神の人ダビデを励ましておられたのであった。
 
    主は必ずあなたのために確固とした家を興してくださいます。
    あなたは主の戦いをたたかわれる方で、生涯、
    悪いことがあなたを襲うことはございませんから。
    人が逆らって立ち、お命をねらって追い迫ってきても、
    お命はあなたの神、主によって命の袋に納められ、
    敵の命こそ主によって石投げ紐に仕掛けられ、
    投げ飛ばされることでございましょう。
               (サムエル記上 25章28〜29節)
 
この「お命はあなたの神、主によって命の袋に納められ」というところを、
文語訳聖書では次の様に表現されている。
  わが主の生命(いのち)は爾(なんぢ)の神エホバとともに
  生命の包裏(つつみ)の中に包みあり (25章29節)
わたしは何度も声を出して読んでみると、
とても味わい深く、素晴らしいと感じたので・・・ 
                             ハレルヤ!
 
 
 
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