2001年・2002年

 2001年:一ッ葉入り江の観察を開始した。コアジサシの飛来と採餌が確認された。それ以外の記録はない。


 2002年:4月以前から観察を続けていたが、5月7日、一気に50個体の飛来が確認された。以後、5月末まで数個体から20個体程度の群れが観察され、6月中は数個体が確認されるだけとなり、7月3日の3個体を最後に見られなくなった。

 6月13日入り江の砂嘴部分での営巣が確認された。飛翔個体は入り江南部や水路部でホバリングし、小魚を採っていた。

 この年、砂嘴の部分はゴルフの打ちっ放し練習に来る人たちで占拠されていた。砂嘴のあちこちに打ちっ放しの目標になる竹の杭が差し込まれ、干出した干潟にはたくさんのゴルフボールが確認でき、カニや貝の定量採集の枠にも入ることがあった。 底生生物の調査で砂嘴部分に入ろうとすると、練習中の数人の人から怒鳴られるという騒動が頻繁に起こった。 実際、目標の近くにいると怒鳴り声だけではなく、わざとらしくゴルフボールが飛んできた。 定期的に採集していた学生の一人が、ゴルファーのあまりのマナーの悪さに耐えかねて、あちこちに通報した上で、最終的に宮崎県中部港湾事務所に連絡し、禁止になっているはずの打ちっ放し練習は散歩に来たりする人に危険なので早急に対処するように依頼した。しかし、実際に打ちっ放し練習用に不法に占拠されていた砂嘴基部の練習台が撤去され、ゴルフ練習もほとんどなくなるには、大規模なコアジサシの営巣が周知の事実となる2004年まで待つことになる。

 2002年は営巣したコアジサシの数もすくなく、ボールを回収に来るゴルファーに対して頻繁に警戒飛翔を繰り返すため、営巣はうまくいかなかったようである。巣立ったヒナは確認できなかった。

2007年6月6日追記)コアジサシに関して学生と一緒に観察を開始したが、シロチドリとコアジサシの卵の区別もできない状態であった。左中の写真は論文になるまでコアジサシの卵と思いこんでいたが、2006年に一ッ葉入り江で多くの営巣を観察する機会を得て、シロチドリの卵を誤認していたことに気づいた。この誤りについては論文を見ていただいた複数の方から指摘されていたにも関わらず、このサイトでの修正が遅れてしまった。お詫びもあり、下にシロチドリとコアジサシの卵の写真を追加掲載した。

 

コアジサシ観察記録1

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コアジサシの卵

*全体が白っぽい

*褐色の斑紋があり、その一部が薄皮でおおわれたように白っぽく色が薄い

シロチドリの卵

*全体が薄い茶を帯びる

*褐色の斑紋があり、色が薄くならないで、卵全体にはっきりしている。模様の一部は線状になる。

2007年の営巣NO5  コアジサシ

無事に2羽のヒナが孵った

2007年のNo20  シロチドリ

無事に2羽のヒナが孵った

2007年6月5日清武川左岸No39に隣接した巣の卵

実はコアジサシ。上の卵と比べて見てください