マジックスカルプ
 
こう言う仕事をしていると、「何を材料にして作ってるの?」
と聞かれる事が良くあるんですが、
僕の場合は、コレ。
「magic-scurpt」(マジックスカルプ)です。
材質名で言うと、エポキシパテになります。
最近、国内でも入手し易くなってるみたいですね。
でも、この写真、何か違和感を感じるでしょ?
 
それもそのはず(の筈、笑)、何と、このマジスカ、
100ポンド(45Kg)セットなのだぁ〜!!
下の方に写ってるのが、音楽CDだと言えば、その大きさが解ってもらえるでしょう。
この大きさになると、ふたを開けるにも、手袋をしないと手が痛くなったり、開けたら開けたで、溶剤の揮発分で涙が出たりして、
フィギュアに使う素材じゃないみたいです。
面白い事に、2Kg程の量を一気に混ぜた事があったんですが、沢山の量が化学反応を起こした所為で、「あちゃちゃちゃ〜!」って、持てない位の発熱を起こした事がありました。
その時は不思議と、発砲はしなかったんですが、30分程で硬化しました(笑)。
量が量なので、3年前に買ったのに、まだ4分に1残ってるんですよね。
で、何でそんな大量に買ったのかと言うと、、、、。
長くなるけど、折角だから書いてみます。
 
僕、ぶきっちょなので、色んな素材に挫折しているのです。
ファンド使えなくて、ポリパテ使えなくて、スカルピーも使えなくてと、まあ、「使えない」と言っても、全く使えないと言う訳ではありませんが、「造る」事で人生を切り開こうとしている人間にしては、
有り得ない位、使いこなせていなかったんですね。
 
そんな時に怪物屋って言うショップのマスターが、
「マ.ガ.ラ君、今度ホライゾン(アメリカのガレキメーカー)からマジックスカルピーって言う、エポキシパテなのに、使い心地はスカルピーの様に滑らかな新商品が出るんやけど、使ってみる?」
と情報を貰い、
「是非是非」って、待つ事数ヶ月、やって来た新商品を使ってみると、「正にマジックスカルピー!」って感じで、僕にとっては理想の素材だったのです。その時の商品名は忘れちゃったんですが、(マジックスカルピーでは無かった、、)ご満悦で使ってました。
それが、6年前位の事です。
値段的に、大体100gで1200円位だったのですが、他に使える素材が無かったので、3万円分一気買いとかしてました。
何故かと言うと、怪物屋が海外から直輸入していたので、いつも店頭にある商品では無かったからです。
そうこうしている内に、ボークスでも、OEMで、「造形村アーティストパテ」と言う商品名で、入手出来るようになり、僕の材料環境はゴールデンエイジを迎えるのでした。
 
しかし、その幸せな時代も永くは続きませんでした。
アーティストパテの製造元、ホライゾンが営業を停止してしまったのです。
まず怪物屋での入手が出来なくなり、ボークスでも在庫限りとなりました。
慌てた僕は、ボークス大阪店へ行き、「ボークス全店舗で、アーティストパテは、どれだけの在庫があるの?」と言う暴力的な質問を繰り出し、全国的な買い占めをしたのでした。 僕以外のアーティストパテユーザーの方々、ごめんなさい。
でも、僕は悪く無い。
 
そうして、当座はしのげるにしても、アーティストパテ無き今、何とかして新しい素材を見つけなければ、僕の制作はお先真っ暗になってしまいます。
 
そんな時はネットが大活躍するのですが、英語を読めない僕は、中々有力な情報を掴めないでいました。 epoxy-putty   magic-sculpy   magic-putty  等と悶々と数ヶ月キーボードを叩き続け(勿論、制作もしてるけどね)ましたが、ある時、ハッと「有る事」に気付いたのです。
 
「怪物屋の店長の情報には、絶妙な間違いが混ざっている事が多い」
 
勿論、わざとでは無いのですよ、、、多分。
で、店長が言っていた、「マジックスカルピー」って言葉が実は、微妙に違えばヒットするのではないか?と思い。
magic-sculptで、検索をかけたら、いきなり大量ヒットでした。
色々見てみると、どうやら海外ではポピュラーかつ、人気のあるエポキシパテで、
扱っているショップも沢山ある様でしたので、次は一番安く手に入れる方法を考える事になります。
 
んで、その答えが「大量に買う」だったのです。
 
因みに、マジスカは、1ポンド、5ポンド、20ポンド、そして100ポンドと4種類のパッケージングがあって、
色も、ノーマル(日本で売ってるヤツはこれ)、ブラウン、ブラック、グリーン、
フレッシュ(これは100ポンドノーマルと一緒に1ポンド分を買ったんですが、レンガみたいな色で、ノーマルよりも、格段に硬く硬化しました)、ホワイトと、
全6色有る様です。
 
そして、購入ショップを決め、恐る恐る、英文のメールを出し、銀行で海外送金をして、(田舎の銀行なので、銀行員も恐る恐る 笑) 遂に、家にフェデックスで
マジックスカルプがやって来たのでした。
あ、価格は100ポンドで、送料を入れると、大体、10万円ちょっとでした。
フィギュアで使うパテ10万円分、、、、。
 
めでたし!
 
って、終わりそうになりましたが、もう少し続きます。
やってきたマジスカは、アーティストパテとは少し違います。
一番の違いは、「滑らかさ」です。 
エポキシパテって、エポキシボンドに、「フィラー」と呼ばれる混ぜ物をして、
粘土状になっている様な物なんですが、その「フィラー」の粒度がマジスカの方が荒いですね。
それと、硬化後の硬さがマジスカの方が硬いです。
これは、アーティストパテがエポパテとしては、格段に柔らかかった。と言う事だと思います。
まあでも、「だいたい一緒」と言ってもいいでしょう。
僕は満足しています。
 
 
 
 
 
 
2007年9月10日月曜日