養益舎

 

 牛乳が日本で初めて販売されたのは江戸時代の終わり。横浜の前田留吉という人物が外国人の大きな身体の理由を牛乳に求めたのが始まりです。明治4年に皇室での愛飲が新聞で報じられたのがきっかけで、牛乳は広く大衆の間でも飲まれるようになりました。松江での歴史も相当古いようで、明治6年には鴻生舎という業者が床几山に牧場を設けて街中を売り歩いていたようです。ここ養益舎の歴史も古く、創業は明治11年です。大正天皇が皇太子時代に山陰を行啓された折、宿泊先の興雲閣に献上されたのもここの牛乳です。通りに面したこの建物は、江戸時代に長屋として使われていたもの。松江城堀端にあって、観光施設として再利用するため解体された旧松江藩家老朝日家長屋と同じくらい価値のあるもののようです。30年ほど前までは裏手に牛舎もあったそうですが、現在は近郊の農家から原料を仕入れて加工販売しておられます。丸い紙キャップの懐かしい瓶牛乳も直販されていますのでどうぞ。電話0852-21-4804(養益舎)

平成20年8月2日(島根県松江市南田町115)

 
 
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