またまた長い間更新をサボりましてすみません。収穫がすむとホッとするのと、あれこれため込んでいた雑事(農園便りの発行がいちばんの大仕事でしたが)に追われ、バタバタと過ごしてきました。
まず、収穫が済んで最初にやった仕事は、当然ワインの仕込みです。北海道ワインで果汁を搾ったあと、その品質に合わせて今年のワインの設計を話し合います。概ね昨年に近い品質です。糖度は若干下がりましたが、とても風味がよいので期待が持てます。
準備が整ったところで酒母(ワイン酵母)を添加します。

山梨からやって来た彼も、今年で5年目。毎年松原農園のワインの酒母を入れてもらっているので、今年もいいワインになるはずです・・・(?)
畑では、まず昨冬に切った剪定枝を原料に炭焼きです。この炭はぼろぼろの小さな炭で「暖房」や「料理」に使えるものではありませんが、軽く細かいので春先に融雪剤の代わりに撒くのに重宝しています。土壌に「炭」を戻すことで、土壌微生物の活動を活発にすることも出来ると言われています。

この頃、農園の周りの森も紅葉真っ盛り。今年は秋風が吹くのが早く、落葉も早いかと思われたのですがうれしいはずれで、極端な低温も強い風も雪も嵐も無く、「穏やかによく冷えて」紅葉の当たり年となりました。

こんな年には葡萄の「遅摘み」もいい結果が出るのですが、松原農園ではあまり「遅摘み」は狙わず酸が十分なうちに収穫して「フレッシュでクール」なワインを目指しています。一つには、「遅摘み」はどうしても、翌年の収穫を担保に博打を打つ面があるからで、粘っているうちに強い寒波や天候異変があると葡萄の樹も翌年への準備が間に合わず、翌年不作になったり樹が凍害を受けたりする危険が高まります。
私たちのような小さな、浅い基盤の農家では、まだまだそんな賭けをするだけの体力が無いのです。その上で、ある程度安全な道を選ぶことで求めやすい価格のワインを提供することが出来るのだと思っています。
開園16年目の松原農園では、枯れたり弱ったりした株の植え替えも定期的に行っています。最近は、ていねいに作業できて、定着率のいい「秋植え」を中心にしています。

これらの小さな株も、翌々年には葡萄の房を付けてくれるでしょう。長い間の結果か、ちょっとスコップで土を掘るとミミズがウジャウジャ出てくるような畑ですので、大事に手入れしてやれば3〜4年で「松原農園の味」になってくれるでしょう。外国のワイン産地と違い、「土壌の生態系が豊か」な日本のワインの味は、土で決まるのだと思っています。
10月末、強い冷え込みが北海道を襲い、松原農園でもかなりの寒さとなりました。

軽い霜はなんどか見えたのですが、この朝は初氷が観られました。

ポンタは外耳炎で、耳を引っ掻くので「エリザベスカラー」を付けられています!
そして、11月1日から降り出した雪は、巻頭写真のように「初雪」となったのでした・・・
ふー。やっと今日になったぞ。


