ボクがラスヴェガスを嫌いな理由
 
 ビバ・ラスベガス!
 ラスヴェガス万歳!
 そんな題名の映画もあったけれど、俺の感想は、その反対。本当のところは“嫌い”にまではならなかったけれど、結局最後まで“好き”にはなれなかったなあ。もういいや、十分、ってな感じ。
 その理由はというと。
 
1)嘘っぽい
 いや、もともとそういう街なんだからと言われてしまうと返す言葉もないのだが。
 まず最初に泊まったホテルは、建物がピラミッドにスフィンクス。当然のように屋内にはよく分からないがナイル文明あたりの彫像やヒエログリフが所狭しとあった。次のホテルにはエッフェル塔と凱旋門があり、ホテル内の案内板はフランス語。他にも周辺のホテルには、マンハッタンはあるわ宝島はあるわ。なんかテーマパークの中に泊まっているみたいで、落ち着かない。
 
2)ギャンブルは好きじゃない
 じゃあラスヴェガスに来るな、って話ですね。だってグランドキャニオンへのゲートシティとして来たのだもの。
 それにしても本当にギャンブルの街なんですなこれが。空港にカジノがあるっていう噂も本当だったし、どこのカジノに行っても、沢山の人が群がっている。
 この街に4日間程いたけれど、結局スロットマシンしかやらず、全損失は20ドル程---しかも夫婦で。
 
3)食事が…
 これはちょっと意外だった。各種ガイドブックを見ていても、ヴェガスのバフェ(日本式に言うとビュッフェ)は美味しいと書いてあったから。
 期待していた分だけ、落胆も激しくって…。
 
4)暑い
 昼間は、外を歩けません。帽子も何もなかったら、確実に死ぬ。何度も死ぬ。直射日光を避けて大通りを歩くには、ホテルの中を通りながら進むので、直線距離の何倍も歩く羽目になる。おまけに、バスに乗れば運転手の気まぐれで停留所に停ったり停らなかったり。
 あの気温は、絶対に人間の理性を壊すという意味で、ラスヴェガスになくてはならないものなんだと思う。
 
 んでもまあ、楽しいことがなかったわけではなくて。
 日本でも有名なシルク・ドゥ・ソレイユが、水と空中と炎と人間の身体を極限まで縦横無尽に使って演じた“O”(オー)は、それはそれは素晴らしいステージだったし、乾燥して澄んだ空気のなかで遥か遠くまで見渡せる夜景は、なんだかこの世のものとは思えない程輝いていた。
 ただ、次にアメリカを訪れる時には、この街の代わりにもっと別な土地を訪れたいと思ったのは、確か。
 とにかくまあ、人間の欲望を満たすことに、あらゆる意味で肯定的な街でしたな。
 
 
2006年8月20日日曜日