出産準備

出産準備

マタニティークラス
両親学級の申し込みをする 妊娠週 23 weeks 4 days
日本では母親学級というのがあると思いますが、アメリカでは出産予定の病院でそれに相当するクラスが設けられています。ここでは“マタニティ・クラス(Maternal Classes)”と呼ぶことにします。
これは個人の自由参加で、受講料は自費になります。コースはいくつかあり、次のようなものがあります。私の出産予定である病院で設けられているコースを紹介します。
•Maternity Tour: 病院見学。主に病室を見学するようです。アメリカでは普段の定期健診はかかりつけの先生のクリニックで診察を受け、出産する時は総合病院という形が一般的のようで、このようなツアーがあります。料金は無料。
•Childbirth/Infant-Care Course: 陣痛、分娩時の呼吸法やリラックスの仕方、出産の流れ、出産後の母親と新生児のケアの仕方などについてを3~6回に分けて行われるようです。日本の母親学級に当たるのかな?受講は出産予定日の3~5週間前までに終えられるよう勧めています。料金はカップル2人組で$125~$140。Maternity Tourが含まれていたり、プライベート・コース、経産婦のための短期コースもあります。
•Breastfeeding Class: 母乳育児の教室。授業は1回で料金は$40。Childbirth/Infant-Care Courseを同時に申し込むと無料になります。
•その他: Prenatal Yoga, Prenatal and Postpartum Massage, Doula(ドーラ) Services, Brother and Sister Class/Tour, Baby Care Basics, Fatherhood 101, So You're Going To Be A Grandparent
このようなクラスを受講した人に聞いてみると、良かったという人もいれば、あまり役立たなかったという人もいました。私は初めての経験だし、社会勉強がてら行ってみようかと思って、日本の母親学級にあたるような“Childbirth/Infant-Care Course”と“Breastfeeding Class”を申し込んでみました。
申し込まなかったけれど興味深かったのは、“Doula Services”というものがありました。“Doula(ドーラ)”とは、母親に育児のあれこれを教え、さらに家族を助けてくれる経験豊かな女性を指す言葉のようです。日本語では“産褥シッター”と訳されていますが、日本ではどのようなことをしてくれるのでしょうか?他にも父親学級なるものや、私達の両親がお祖父さん、お祖母さんになるための教室、上の子のための教室(3~6歳児が参加)も設けられています。どんなことを教えてくれるのでしょうか?
Childbirth/Infant-Care Course1 妊娠週 31 weeks 6 days
マタニティ・クラスが始まった。1回4時間で3回。結構ハードなスケジュール。
12組のカップルが参加していた。年齢は私達と同じくらいかちょっと若い人達だった。もうちょっと色んな年齢層の人がいるかと思っていたので意外だった。妊娠週は33週前後の人が多かった。
自己紹介がてら、インストラクターの人がカップル1組ずつに色んな質問をした。小児科医を決めた人は決めた理由を話してくれ、インストラクターはインタビュー時のポイントが書かれた用紙を配ってくれた。「出産で気になることは?」と聞かれて「痛み!」と答えている人がいた。(私も痛みが一番気になるー!)母乳育児のクラスを夫婦2人で受講した人がいて、旦那さんは「全てが新しく知ることばかりで驚いちゃったよ。」と話していた。
今日のクラスの主な内容:
1.カー・シートの正しい取り付け方とinspectionを受けよう
2.陣痛から分娩(labor & delivery)の流れ
3.陣痛(contraction)の乗り越え方
4.リラクゼーションの紹介
5.早産の兆し
6.水分補給
カー・シートと陣痛から分娩の流れ、陣痛の乗り越え方とリラクゼーションに関してはビデオ鑑賞もあった。陣痛の乗り越え方やリラクゼーションの方法は実際にどうやるのか床に横たわってパートナーに腰をさすってもらったりした。他には、妊娠37週目以降の体の変化、胎児が下に降りて骨盤が開いてくるとか分娩のしくみを詳しく説明してくれた。体を動かす時、腰を回さないように動いた方が腰に負担がかからないので良い。分からない単語があったりして内容をどれくらい把握できたかよく分からないけれど、日本語の妊娠・出産の本を読んでいたのでなんとなくつかめたかな?充実したテキストブックもくれたので、時間があるときになるべく読もう。
私にとって新しく知ったことは次のようなことかな?
A. 37週目前に陣痛を感じたらどうしたらよいかという話。次の症状が現われたら早産の兆しがあるようだ。
1.定期的な陣痛(子宮の収縮):1時間に5回かそれ以上あった時
2.生理痛のような痛み
3.腹痛
4.腰痛:尾てい骨辺りの痛みが続く
5.おりものが増える:粘性が高くなったり水っぽくなったり、血が混ざっている
こうした症状が1つでもあったら左向きに横たわる、グラス2~3杯の水(またはジュース)を飲む、症状が1時間たっても消えなかったら即クリニックに電話をする。
B. 最近、水分をどのくらい取ったらいいのか疑問だった。29週目にひどいむくみを経験してから塩分と水分を控えるようにしていたんだけれど、喉が渇いてもちょっと我慢していた。すると講義の中で、“早産予防のために水分をよく補給しなければいけない”という話があった。1日の摂取量はグラス8~12杯(64~96オンス=約1.9~2.9リットル)。これは真水で摂取した場合の量。実際にはスープやジュースの量も含まれ、ジュース類の場合は8オンス分で水12オンス分と考えるそうだ。妊娠後期に入って気をつけなくてはいけないのは脱水症状。死産につながる可能性があるとか。
C. 陣痛の乗り越え方やリラックスする時に体を横にする場合、左側に横たわると良いとのこと。理由はその時よく分からなかったけれど、帰宅後ネットで調べていたら、背骨の少し右側に大静脈が位置しているためらしい。大静脈を圧迫すると動悸や息切れ、貧血状態になり、赤ちゃんも苦しくなるそうだ。
受講しているカップル、特に男性の方が真剣だったように思う。よくメモを書きとめていたし、彼女の定期健診にも毎回付き添っている人もいて勉強熱心だった。夫もこれから出産にむけての準備や、お産当日のこととかをだいたい把握できたようだった。
ビデオ鑑賞で赤ちゃんが誕生する場面は衝撃的だったけれど感動もした。息んでいるお母さんが赤ちゃんの頭が出てきたのを見て“Oh! Just like a baby!”と言っていた。冷静な私たち視聴者は、そこでクスッと笑ってしまった場面なんだけど、私も実際お産になったらそういうことを言ってしまうかも知れないな。
Childbirth/Infant-Care Course2 妊娠週 32 weeks 6 days
2回目のクラス。昨晩ミュージカルを見に行って遅くなったからか眠い目をこすりながら参加した。
今日のクラスの主な内容:
1.お産の流れ:分娩第I期(labor)の流れを具体的に習う
2.お産のときのMedication:全身麻酔と局所麻酔
3.万が一に備えて:帝王切開
4.リラクゼーションと分娩第I期と第II期(labor&delivery)時の呼吸法
5.2ヶ月前に出産したばかりのカップルの出産体験談
先週の復習を兼ねて、“1. お産の流れ:分娩第I期(labor)の流れ”をビデオ鑑賞含めて2時間かけて行われた。今まで“labor”の意味がよく分からなかったけれど、“分娩第I期”のことを言っているようだ。最初に3グループに分かれて“Labor”の“Eary Labor(準備期)”、“Active(進行期)”、“Trasition(移行期)”についてディスカッションした。面白かったのが、「準備期にパートナーはどんなことしてあげればいい?」というインストラクターの質問に「励ましてあげる。」と答えた男性がいた。するとインストラクターは「うーん、それは大抵“ネガティブ”に働くのよね。」と言っていた。例えば「I know how you are feeling.」とか「let's do it!」とか「You can do it!」なんて言っちゃ駄目だって!奥さんに「私の気持ちがあなたに分かるわけないでしょ!」と怒られちゃうらしい(確かに、その通りだ! 笑)。では実際どうしているかとビデオを見ていると、準備期より陣痛が強くなる進行期、旦那さんは「Stay with me.」と言いながら奥さんと向かい合って一緒に呼吸をしていた。これは一例で人それぞれ色んな方法があるんだと思うけど、下手に励ましちゃいけないってことなのね。パートナーがどうサポートしてあげたらいいのかというハンドブックが配られた。夫よ、これ見て勉強してね。(笑)
Labor時の呼吸法は“5秒間吸って(パートナーは背中を押す)5秒間吐いて(背中を押していた力を抜く)”を繰り返す方法を習った。この感覚が3秒間隔かどちらか2人のやりやすい方がいいとのこと。よく知られる“ヒッ、ヒッ、フー”というのは紹介程度だった。過呼吸になる人がいるので“吐くことに意識する”こと。Delivery時のいきみ方も少し習った。
最後に2ヶ月前に出産したばかりのカップルが登場して出産体験談の話を簡単にしてくれた。奥さんは硬膜外麻酔(よく言われる無痛分娩のこと)をしたんだけれど、「That was great!」と言っていた。その言葉を聞いて皆んな硬膜外麻酔をしようと思ったに違いない。そんなに陣痛の痛みが和らぐのだろうか?こちらでは殆どの人が希望するみたいだった。
メモ
《Labor時のポイント》
Eary labor:
陣痛が5分間隔、2時間続いたら医者に連絡。その後病院へ向かう。破水した場合は即連絡し病院へ向かう。
食事、十分な水分補給、マッサージなどをして休息とリラックスに心がける。
Active:
入院すると胎児の心音モニターが付けられる。硬膜外麻酔は子宮口4 ~7 cm位開いたらたら開始される。
歩くなどして陣痛を進める努力をする。リラックスに心がける。陣痛が来たら自分にあった呼吸法を使う。
Transition:
更にきつくなる陣痛は息を短く吐いて乗り越える。
Childbirth/Infant-Care Course3 妊娠週 33 weeks 6 days
今日はChildbirht/Infant-Care Courseの最後のクラス。途中、笑える場面があって今日が一番面白かった。
今日のクラスの主な内容:
1.分娩第I期と第II期(labor&delivery)時の呼吸法の復習
2.分娩第III期と産後のケア
3.病院見学(主にLDR)
4.赤ちゃんの出産後の処置
5.産後すぐの新生児のケア
先週やった呼吸法、殆ど忘れちゃっていた。周りの人のやっているのを見ながら思い出しながらやっていたけれど、2人の息が全然あっていない(汗)。。。このままじゃ本番はできないな。「せっかくクラスに通ったんだから、復習しておかなきゃね~。」と2人とも苦笑い。
“2. 分娩第III期と産後のケア”では、後産の話、子宮の回復や悪露(Lochia/ Vaginal discharge)などについて話があった。見せてくれた入院時の悪露用ナプキンが非常に大きくてごわついたものだったのがビックリした(ナプキンと言うよりオムツの吸水する部分だけのパットという感じ)。退院後に使用するものの例として夜用ナプキンのようなものを見せてくれたので、自宅用には夜用ナプキンをあてればいいんだろうな。アメリカでは普通の経膣分娩なら1泊か2泊で帰されちゃうので自宅でのケアのこともよく考えておかなくちゃ。
休み時間後、病院見学へ出かけた。入院手続きから産後病室へ移動する所までをツアーにして説明してくれた。予定ではLDR(陣痛、出産、回復までを使用できる部屋)以外に入院する病室も見せてもらえるはずだったんだけれど、そこは全て使われているということでそこだけは見学できなかった。LDRはピンクの花柄の壁紙で戸棚は木製、ジャグジー付きバスにテレビもあって、まるで普通の家の一室にいる感じ。これならリラックスできそうだけれど当日お風呂に入ったり、テレビを見ている余裕はあるのかな?ある人が「ここの部屋は誰かとシェアするの?もしそうだったら隣でテレビ見ている人がいて私が頑張っているのは嫌だなー」と質問している人がいた。(笑)さすがにそれは嫌だよー!入院する部屋は2人部屋なんだけどここは個室とのこと。
分娩台の脇には胎児や陣痛の波を測定する(?)モニターがあった。その反対側には誕生後の新生児を処置するベットがあった。ベットの上には赤ちゃんの体を暖められるようにヒーターが付いていた。
入院する病室の方(Postpartum Care Unit)には看護婦さんが赤ちゃんをケアする部屋(新生児室?)があって窓越しに生まれたばかりの赤ちゃんを見ることができた。頭を洗ってもらって気持ち良さそうにしていたり、全身を震わせて大泣きしている赤ちゃんもいた。その隣の赤ちゃんはぐっすり眠っていた。皆んな病院から支給された帽子がかぶせられ、病院のタオルに包まれていた。手にミトンをつけている赤ちゃんもいた。みんな小さくて凄く可愛かった!
ツアー後は、スライドやビデオで赤ちゃんの出産後の処置、新生児にしかない特徴を説明してくれた。新生児にしかない特徴とは、虫さされのような紅斑ができたり、鼻先やあごにクリーム色の小丘疹ができることががあるそうだ。それらは自然に消えていくので心配ないとのこと。蒙古斑の話もあった。新生児黄疸には日光浴をさせると良いとのこと。他にも色々スライドを見ながら説明してくれた。そうそう、帝王切開で生まれてきた赤ちゃんの頭の形(きれいにまん丸)と経膣分娩で生まれてきた赤ちゃんの頭の形(先がとがっている)が非常に違っていたのが印象的だったなぁ。(笑)
その他、人形を使ってオムツの替え方、授乳後のゲップのさせ方、抱き方、おくるみの仕方などを習った。男性も積極的に人形を使っておむつ交換の仕方とかやっていた。膝の上でオムツを換えている時、隣の人が人形を滑らせて床に落っことしそうになった。その人は焦って“ギュッ”と人形の足首をつかんでた。(笑)本当の子供でやちゃったら大変なことだ(でも、膝の上とか不安定な所だったら本当にやってしまうかも、笑)。最後に育児に関して「お母さんは授乳とオムツ換え、お父さんは洗濯とお風呂入れ、というように分担作業にしないで一緒にやっていくのがいいですよ」というような話をしてくれ、修了証書までもらってめでたく終了。
私達は出産、産後の新生児ケアについて勉強する時間を殆ど持たなかったので、このクラスを受講して良かった。特に夫は本を読んで勉強するのが嫌いなので、一通りのことが聞けて勉強になった様子。「2人でやっていけるかな?」と不安を感じていたけれど、夫婦間で具体的に話し合う機会ができてちょっとは自信がついたかな?陣痛の時からリラックスして2人で楽しめる余裕があればいいなと思った。(あぁ~、でも痛そう。。。)
メモ
・ 37週以降は正期産に入るため、必要なものは36週までに全て揃えておくのがベスト。
《入院から産後病室へ移るまで》
1. 病院の正面に見えるEmergency Departmentへ向かう。
2. Emergency room(2 F)に入り、警備員さんに出産の旨を伝えて上の階(3 F)へ。
3. “Birth Suite”と書かれた所で受付を済ませ、待合室で待つ。
4. LDRへ。携帯電話は使用できない。
5. 普通分娩の場合、出産後、約1時間後に病室へ移動(2人部屋)。病室近辺(Postpartum Care Unit)での携帯電話の使用は禁止されている。
《新生児ケア》
1. 耳式体温計は誤差範囲が大きいのでお勧めしない、と言っていた。人によってバラつきが出るし、耳式で熱を測った場合、誤差範囲を考慮して先生に伝えなくてはいけない。脇の下を勧めていた。
2. おくるみの方法: 一辺の角を折り曲げ、そこに頭をのせる。→ Side-bottom-sideの順で布をかぶせる。
3. 新生児の抱き方は首を固定するように。Tiny tightで抱っこするように。寝かせる時、枕は要らないらしい(頭、絶壁にならないかな?)。
4. 沐浴はへその緒がとれてから。それまではスポンジ・バス。へその緒がとれた後も最初は2,3日に1回で十分。香料など人工的なものがあまり含まれていないものを使用するように。
5.沐浴の仕方: 服を着せたまま頭だけ洗う。→ 体をバスタブに入れて洗う。(持っているバスタブが日本のように水を沢山溜められないのでこの方法はなかなか良いと思った。)
Breastfeeding Class 妊娠週 36 weeks 6 days
3週間振りのクラスは母乳育児(Breastfeeding)。今までのChildbirth/Infant Care Course程、面白みはなかった。
今日のクラスの主な内容:
1.母乳育児の14ステップ(ビデオ鑑賞)
2.母乳育児にお勧めの下着、洋服
3.授乳の仕方(ポジショニング、どのくらい頻繁に授乳し1回の授乳期間はどのくらいか、など)
4.母乳育児でよく起こるトラブル、食べ物について
5.搾乳器、保存方法、哺乳瓶や哺乳瓶の乳首について
6.母乳育児のサポートシステム
今回、 洋服や製品の紹介という感じで既に知っていたことが多かった。私としては母乳を出やすくするためにマッサージの仕方などを教えて欲しかったけれど、催乳反応を助けるには搾乳器でPumpingするのがいいと言っていただけでちょっと期待はずれだった。桶谷式マッサージができる人はこっちにはいないのかしら?(笑)
驚いたのは、授乳している時間は1回につき20~40分かかること!そんなに時間がかかるだなんて知らなかった。これを2~3時間おきに授乳でしょ?大変だなぁ。
搾乳器については“他人が使用したものはバクテリアやウィルスが感染している恐れがあるから使用するな”とのこと!ホスピタル・グレードのものはポンプにフィルターが付いていて複数の人が使っても大丈夫なようになっているとのこと。個人で購入するものはそこまで厳密に作られていないので他人が使ったものは使用しない方がいいと話していた。私、知人のお古を使おうとしていた。。確かにウィルスの母乳感染はよく聞くし、煮沸で簡単に死滅しないものもあるしな。。話を聞いちゃった限り、新品を購入しなくちゃ!勧めていたのはmedelaの搾乳器(電動と手動の両方)とAVENTのISIS。
メモ
・下着や洋服はmedela(ブラ)やMotherwearのブラ、洋服を紹介していた。
・授乳の仕方はフットボール抱き(Football hold)、揺りかご抱き(Cradle hold, Cross-Cradle hold)、添い寝(Lying Down)の3種類のうちで揺りかご抱きが一番簡単に授乳しやすいとのこと。
・母乳を与えているうちに乳首がひび割れしたら100% Lanolin(ラノリン)の薬を使用すること。ラノリンは羊毛から採れる脂肪で、軟膏として売られている。ラノリンは正常な細胞の水分を増やすことで治癒を促進するもので、授乳前にぬぐわなくて良い。
・搾乳は、朝1番の授乳が終わった後が良いことが多い。夜中に母乳が作られるから。7~15分程度で搾乳できる。