大雪山に於ける山岳トイレの現状と課題
山岳ガイドという仕事柄、登山にくるお客さんにはできるだけ携帯トイレを使うようにお願いしているし、持っていない人には販売もしている。とはいえ、携帯トイレを使いさえすれば「山のトイレ問題」がすべて解決するわけではないし、携帯トイレを使うこと自体がじつは「問題」なのではないかと常々思っていた。

 登山者が集中する表大雪のメインストリートでは問題外だが、ほとんど人が来ないような"場末の"コースを歩いているときにオシッコがしたくなったような場合、いちいち携帯トイレを取り出すのは面倒だし、ゴミが増えるのが鬱陶しいと感ずる人は多いと思う。携帯トイレを使わずに立ちションで済ませた場合と、トイレを使用した場合とでは、果たしてどちらが「地球に優しい」のか、悩んでしまう。

 携帯トイレは、ビニール袋と高分子吸収体で出来ている。減量は主に石油だし、生産される段階で化石燃料も消費されるだろう。使用後は、ダイオキシンが発生しない高規格な焼却炉をそなえている自治体であれば焼却し、ない場合は地中に埋められる。立ちションで尿を地中に浸透させても、土がすこし富栄養化する程度で、それ以上の害はない。もちろん大勢の人が同じ場所で用足しをすると、悪臭もひどくなるし、土壌が富栄養化するので問題だが、一日に数人しか登山者が来ないような場所であれば、立ちションのほうが携帯トイレよりもあきらかに「地球に優しい」だろう。...http://web.mac.com/hirosis/iWeb/Site/Watching/76C9BB1B-D19A-4F8A-8F07-4159D93E9040.html
再考「山のトイレ問題」
2007年3月22日木曜日