机上の寒暖計「ガリレオ・ガリレイ」は、本格的な冷え込みがはじまってからというもの、18℃以下を示したままピクリとも動かない。そもそもこのガリレオ式温度計は室内専用なので、測れる温度は18℃から26℃まで。18℃以下は「寒い」、26℃以上は「熱い」と判断すればいいので、それ以外の表示は必要ない。まったく合理的、さすがはドイツ製だ。
わが家では例年、冬の室内温度は18℃から20℃と決めている。20℃を超すと体感的にちょっと暑いなと感じるのでそうしているのだが、18℃だとさすがに肌寒いかんじがしていた。ところがことしは、18℃でもあまり寒さを感じない。ひとつ歳をとって寒さに強くなったのか?そんなことがあるわけないだろうが、去年までと違っているものがある。ストーブである。
ことしの春まで使っていた「ファジーなんたら制御」付きのストーブが故障したので、修理にだしたところ、「基盤がない(もう製造していない) ので直せない」という。いちどすたれると名前さえ陳腐に聞こえる流行りものの悲しさだ。仕方なしに十年以上まえに使っていた箱形の対流式ストーブを復活させた。
まえのストーブはホヤがすぐに赤くなり、反射式だったので、ストーブの前にいればすぐに体が温まった。ところが古いストーブは、対流式なので、そばにいても、部屋全体が温まるまで体も温かくならない。その半面、いちどあたたまると、同じ18℃でも体感的にはいぜんよりも温かい気がする。
もちろん単に「気がする」だけで科学的な根拠はない。体感気温がじっさいに高いのならば、それはけっこうなことだが、じつは燃焼効率がわるくて部屋が温まりにくいだけだとしたら、石油高のこのご時世、ふところにも地球にも優しくないぼろストーブということになる。今後の灯油の消費量を見まもりたい。