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マリー vs シモン: 6-4, 6-2
似た者同士の戦い
マリーとシモンは二人ともカウンターパンチャーの選手ですからきっと長いラリーがつづくに違いなく、退屈してしまうのではと危惧されましたが、それはそれなりに十分楽しめる試合でした。
しつこくきっちり返してくるデフェンスプレーヤーのシモンですら、今日はマリーのデフェンスラリーにイライラしているようでした。また引き出しの多いマリーのことですから、いつどきどんなショットがやってくるか分からない。その前にシモンはマリーをアタックしてしまおうと、ウィナーを急いだミスがかなりありました。マリーと戦っていると、シモンのほうがアグレッシヴなオフェンスプレーヤーに見えてくるからおかしいです。もしシモンのあのフラットの炸裂するフォアハンドが普段のように入っていれば、今日の試合は3セットまでいっていたと思います。
意表をつかれたシモン
第1セットはシモンのサーヴから始まりました。お互いを確かめる合う長いラリーがつづきます。突如、マリーはシモンの2ndサーヴをアタックしました。リターンエースです。シモンは呆然としています。そしてマリーはまたもや2ndサーヴをアタック。この不意打ちに狼狽えたシモンは、球をネットにかけてブレークされてしまいました。このマリーのリターンエースの連続アタックはとても効果的だったと思います。シモンはどうしても1stサーヴを入れてしまわなければならず、プレッシャーがかかります。シモンの1stサーヴの確率は43%で最悪なのは、このプレッシャーのせいだったかもしれません。逆にマリーの今年の平均は57%ですから、今日の66%は好成績だったといえます。
シモンが猛然攻撃を開始
あれよあれよという間に0-4になってしまったシモンは、またマリーに2ndサーヴを叩かれます。シモンの顔が引き攣ってるようにも見えます。そしてまた再びマリーの2ndサーヴアタックです。Enough! シモンはもうこのままでは一方的にやられるばかりです。選択の余地はありません。攻撃していくしか道がないのです。
シモンの武器はフォアハンドのインサイドアウトとバックハンドのダウンザラインです。この武器が輝き始めました。ゲームをどんどん取り返していきます。
1-4, 2-4, 3-4と3ゲームつづけて勝ち取りました。
手堅いマリー
マリーとシモンのテニスはチェスゲームです。球の方向を変え、ペースを変え、スピンを変え、緻密に計算されたショットで駒をすすめていきます。じわじわ攻めるふりをして、突然「Check!」王手がかかります。特に不意のマリーのドロップショットは見事な「Check!」でした。結局マリーのヴァラエティに富んだショットに振り回されながら、シモンは疲れ、彼の武器も思うように使えず、第2セットは自滅してしまいました。
今日の試合を振り返ってシモンはこのように答えています。
「優位に立てると思った時もあった。チャンスボールを待ち、プレイのスピードを落とし、今だと思う瞬間には全力で打った。だけど、肝心なところでミスが出てしまった。今日の試合では、ありとあらゆるチャンスを逃してしまった。特にふたつの大事な局面を落としたのが大きかった。第1セットの最後と第2セットの最初だ。これが今日の勝負を決めてしまったと思う」
(alalaさんの翻訳:毎度ありがとうございます!)
マリーとフェデラーの次の試合
フェデラーの体調次第です。ディフェンスのマリーを倒すには、アグレッシヴなオフェンスが必要です。フェデラーはきっと先制攻撃をかけ、マリーとのラリーを避ける作戦にでると思います。ネットダッシュでワン・ツー・パンチでポイントをとるしかないでしょうね。しかしマリーのパッシングショットはフェデラーに劣らず、天才的な上手さがありますので、ときには自殺行為になることもあると思います。「ネットダッシュすればウィナーを決める」この覚悟でオフェンステニスを見せてほしいと思います。
最後にシモンがこのようにマリーのことを語っています。
「マリーのような選手と戦うときは、相手がミスをしないのでむずかしい。全てのポイントを勝ち取らなければ負けてしまう。すべてのゲームでウィニングショット(またはウィナー)を打たなければ負けてしまうんだ。」
大丈夫か?フェデラー
Wednesday, November 12, 2008
マリーが準決勝へ : 2008 上海マスターズカップ