評論家のマークホルストンが今回記事にしたのは、
日本で注目すべき才能ある女性ピアストの数は少なくはないが、
木村暢子もその一人としている。
彼女が自主出版したカルテットレコーディングによる「imagination」では、
クラシックで培われたその華麗なテクニックを披露し、
ピアノの鍵盤を自由自在に行き来する指先が彼女の心の喜びを表わすかのようだ。
アルバムは全てオリジナル作品で構成され、
各曲にクラシック、ジャズ、ラテンの表現法が用いられており、
全曲が奥深い感情表現で奏でられている。
曲解説にもあるように「Ibiza Sunset」や
「The Tenjin」(木村が友人たちと時を過ごす福岡の繁華街)は
普段彼女の周りにあるもの(環境)からのインスピレーションによる作品だ。
もちろん、アルバムタイトルが示すように時折、彼女は無邪気に豊かな想像力で曲を書く。
そんな中、我々がセレクトしたのはロサンゼルスを基盤とする仲間・ジミーブランリーらと
表現された繊細なリズムで織りなす素晴らしい作品「Butterflies in the Ocean」だ。
「実際には存在し得ない海の中の蝶だが想像に身をまかせイメージだけで創った」
とライナーノーツでも語っている。