遠い遠い青い空の下
海へ行った
波の音は全てのものをつつみこみ
広い 広い 海の上を超えてきた風は 優しく
私の両腕を 暖かい風が吹き抜けていった
そして わたしの心の中にあった
苦しかったわたしの一部が和らいだような気がした
そして思いきり深呼吸をした
何だかホッとしたような空っぽのような
のんびりとした
ひどく懐かしい余韻が残り
自分が戻ってきたような気がした
 
— 天の道を太陽が落ちてゆく — 「道」堀 文子
 
夜の海は 波の音が
より一層聞こえる気がする
目が覚めたようで
波の音は 体全体に染み込み
青く染まりそうだった
満月の夜は 月あかりで
水平線が金色に見え
幼き頃の匂いがした
 
どこまでも広く広く続く水平線
 
夜の灯台は仄かに光った
灯台の瞬きは
飛沫をみどり色に染めた
今日ここにこれてよかった。と思った。
本当にこの場所に…
 
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