戦友
 
助けてあげたくでも助ける術がない。
そんな人が過去にも何人かいました。
私がタイに来て、まだ撮影の仕事ではなく旅行の仕事の時からずっとサポートし続けてくれたのが写真の隣りにいるポーンさんです。
今回の広島ロケにも同行してもらいました。
企画がはじまった半年前からずっと彼女と一緒に仕事を進めてきました。
この2週間近いハードなロケは、彼女自身にとってもかなりキツかったようです。
私よりも5つ年上で子供三人を養っている彼女ですが、今回は自ら年齢的な限界を感じたそうです。
確かに私でもしんど過ぎてキレそうになったくらいですからそうでしょう。
今すぐではないにせよ、彼女自身が現場を去る日がそのうちやって来ると思います。
彼女は事務の仕事が出来ない訳ではないのに正社員になることを拒み、子供を育てることを生きる優先順位に置いて生活しています。
尊敬すべき点は多々有ります。
そんな彼女が現場を去る、となった時が来たら、、、私は彼女に何をしてあげることも出来ません。
もちろん全く縁が切れるという事はないですが、彼女が自分の子供たちを養っていくのに充分な収入を得られるような仕事を与えることが出来ません。
彼女は間違いなく私の知っているタイ人で最も親友で戦友です。
お互いの性格を知り尽くしているから、キツい言葉でも何でも言い合えますしケンカも出来ます。
仕事中、私が彼女を罵倒したりする言葉を私は他のタイ人に言うことは出来ないし、彼女にとってもそんな罵倒の言葉を私以外の他の誰かに言われれば間違いなく彼女は怒るでしょう。
そのくらいケンカをしまくったから築けた関係だと思います。
だけど私は彼女が引退した後、何もしてあげることが出来ません。
彼女は笑いながら屋台でもひいて生きて行く、と言うのです。
彼女は女性ですが、恋愛感情ではなく、言葉には出来ないどうしようもない気持ちになってしまいます。
そして私自身もそのうち自分の老いを感じなければいけなくなってくるし、彼女が引退した後の新しいパートナーも探さなくてはいけません。
私の生き方はこれからどうなっていくのかなぁ。
2007年4月25日水曜日